この度は素晴らしい旅行をありがとうございました。
とても満ち足りた旅となり、また夫婦でお互いのよさを発見できたことが何よりの収穫でした。パーパスジャパンの旅行は、日程の組み立て方等、個人旅行者に最適値を出して下さっていることがよく分かりました 。
今回は、往復エミレーツ航空のビジネスクラスを利用。フルフラットになるので、食後すぐに睡眠をとれました。これが現地でも強い疲労と時差を感じずに初日から動けた最大の理由だと思います。
食事も今まで食べた機内食のなかでもレベルが高いと感じました。やはり、アラブのお金持ちが基準だからでしょうか。 客室乗務員の女性は細やかな心遣いをしてくれ、男性も丁寧で機内は装飾も趣味が良く快適でした。
ドバイ空港のビジネスクラスラウンジも、ビュッフェ形式ですが、ミネラル分豊富なお食事が、たくさんありリラックスできました。しかし、ターミナルは大きすぎました。飛行機を降りてからの移動はビジネスクラス専用バス。
(注:帰国時の復路では、旧ターミナルだったのでゲート移動に時間がかかり、かつラウンジに5分ぐらいしか居ることができず、ドバイ空港でのショッピングは全くできず、駆け込み機乗となりましたので注意を要します。)
いよいよ、ミュンヘン空港に到着。
緊張の入国手続きです。ユーロ滞在者と外国人の入管が分けられているのが分からず、 突き進んだら「ステイしていない外人はあっちだ」と吐き捨てるように言われ、長い行列を並び直すことに。見ていた他の乗客達が気の毒がってくれ、列の途中から入れて頂き事なきを得ました。空港から市内への移動はリムジンバスーバス停を夫婦二人で探し、無事乗車。切符は車内で運転手さんから直接購入することに。ここで初めて、「 Danke 」と言い、時差ぼけも吹き飛んだのでした。
ミュンヘンでは、主人念願の BMW 博物館の見学ができ大満足。ホテルは「 LE MERIDIEN MUNCHEN 」。ドイツ人仕様なので、何でもデラックス。広々として清潔でした。アイロンも置いてあり感激しました。
翌日の朝食は、絞りたての季節のフルーツジュース。手作りのソーセージ。濃厚なスープに、歯ごたえの良いごまやひまわりの種の入ったパン。何種類ものチーズ。この質実剛健な食事の充実度に、成る程ユーロ圏を牛耳り、サッカーが強いのも分かると納得したのでした。
ミュンヘンのホテルチェックアウトの際に、「朝食代が、含まれていない。お一人30ユーロですね。」と、強い口調で言われました。私は、待ってましたとばかりに「含まれているはずだ。すでに日本で払っている。」と言い返しました。するとやおら、パソコンを調べだし、「そうですね。何もチャージはありません。」 と急に笑顔になりました。 これもパーパスさんの旅のしおりに書いてあったから。
「とても快適でした。また来るね。」と笑顔で言えたのも旅の良い思い出です。
ミュンヘンからは、レイルパスを使って、一路オーストリア、チロルの高原リゾート、ゼーフェルトへ。宿泊ホテルは 「 HOTEL KLOSTERBRAEU 」。16世紀建築の修道院を改装しており、わざわざ見学だけのために人が訪れるほどです。その上、プール、スパ設備も充実しています。
しかし、なんといっても食事が最高。多種多様な野菜や果物をその場で選んでジュースにするなどは序の口で、 私達のためか味噌スープも用意されていました。町全体が美しく、穏やかさが漂っていて、ツークシェピッツエを眺める景色は最高。2泊3日でき、慌ただしい旅のつかの間の休息となりました。
ゼーフェルトを拠点に、ドイツ最高峰、ツークシュピッツエ(標高2962M)も訪れました。下界は見下ろせませんでしたが、山の天気は変わりやすく、そういった意味ではお天気に恵まれました。頂上はやはりダウンコートが必要です。
旅も5日目。
ゼーフェルトからは、レイルパスで、山岳風景を楽しみながら、ザルツブルクへ。
列車からの風景がすべて、切り取られた絵はがきのよう。雲の立ち方が、印象派の風景画みたいでずっと写真を撮り続けていました。
宿泊ホテルは、「 SHERATON GRAND SALZBURG 」。チェックインの際に、レセプションのスタッフが、「ザルツブルクは初めて?眺めの言いよい部屋を用意致しました。」と言ったにも拘わらず案内された部屋は、外が改装中で工事の音が凄まじい、しかも1階。一旦荷物は置いたけれど交渉開始。
「部屋を変えて欲しい」「なんでだ」
「眺望がいいといったのに良くないし、外は工事の音がうるさい。その上自分達は2日も滞在しないといけない。」
「そんなら512室へ。これでいいだろ。」
「チャージされるのか」「それはない」と、ざっとこのような交渉をして512室へ。
窓際にバラが一輪とモーツアルトが置いてあり、ウェルカムなお部屋で、騒音も無いしほっとしました。
夜は、ホテルからすぐの、ミラベル宮殿でのコンサート。
最前列でのバイオリン四重奏鑑賞は、繊細かつ鮮烈を極め、息をつかせぬ迫力でした。
翌日は、現地英語混載ツアー「世界遺産ハルシュタットと湖水地方観光」に参加しました。
お客はアメリカ人ばかりだったから合わせるのがやっとだったのも事実ですが、自由時間もたっぷりとあり景色も美しかったから申し分ありません。 車の中で映画のこぼれ話や地域の歴史など一生懸命話してくれました。事前に、映画「 The sound of music 」を見ていたらもっと楽しめたと思いました。
シェラトンホテルのチェックアウトの際、「タクシーを使う?」「いや列車で」と言ったらモーツアルトチョコを「これは、列車で食べてね。」とウィンクしながらくれたのでした。
旅行最後の訪問都市は
ウイーン、ザルツブルクからはレイルパスを利用しての列車の移動。それまでは、比較的、列車も空いていて、座れたのですが、ここだけは主人は座ることができず、立っての移動でした。横に座ったイタリア人とおしゃべりができて、楽しく過ごせました。
いよいよウイーンの宿泊ホテル「 GRAND HOTEL WIEN 」に到着。
部屋は、321室。今回の宿泊地で初めてのバスタブでゆったりできました。ホテル屋上でミツバチを飼っているということで、絞りたての蜂蜜を味わうことが出来ました。都市でありながらウィーンの森が隣接する立地がそれを可能にしているのでしょう。
乗り物72時間乗り放題チケットでベルベデーレ宮殿やウィーンミュージアムカールスプラッツを訪問。ハプスブルグ家の残像と、現在まで陰に日に影響を与える彼らのことを思いながらその残像を少しだけ味わえたのでした。
さあ、いよいよ帰国。
しかし、ウイーン出国時に手荷物が厳重に検査され、スーツケースを開ける事態に。理由は、9日前機内でもらったポーチの中に液体物とシェービングクリーム等の可燃物が発見されたから。その上ポケットに小銭が入っていたためボディーチェックも受けてしまい、次回へのよい教訓となりました。
帰りの飛行機で「 The sound of music 」の映画を鑑賞したら、知っている景色が至るところに出てきて、私達二人にとっては単なるミュージカル映画の域を超えてしまったのでした。
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最後に現地情報としては、支払いに関しては、やはり基本は現金です。特に小銭は現地でも不足しており、両替商もなるべくお札で払おうとします。チップはどうしても1ユーロ単位なので小銭は必要です。カード決済ができないところもあり、 端末が壊れているのか、何度も通されて暗証番号を押したにも拘わらず決済できず結局現金で払ったりとか。
また、言葉に関しては、英語でコミュニケーションできればそれに超したことはないです。しかし簡単なドイツ語ができたら、お互いよりハッピーになれたかもしれません。
現地の人々が使う、交通手段を、地上でも地下鉄でも乗りこなすことができて快適でした。特に自転車との共存が可能となっていて電車に運び込めたり、またベビーカーがスムーズに移動できたりと、システムでは無く人の使い良さがコンセプトとなっていることに感心してしまいました。
スマホはお守り代わりで、現地では全く使いませんでした。いろんな人に助けられて快適な旅が出来きたからです。凄く濃厚な10日間でした。
最後に、私達の思いを旅行という形にして下さってパーパスジャパンに、感謝。そして高野さんの采配の素晴らしさに感謝です。次の機会もよろしくお願いします。
帰国してからのお電話も丁度よいタイミングで最高でした。