パーパスさんで凱旋門賞を観にフランスに行くようになってから7年目。自分で勝手に日程を組む「わがままアレンジ」にも丁寧に対応してくださるし、チケットの取りっぱぐれも全くないので、行くならパーパスさんと決めています。
今年は改修工事が終わり、3年ぶりのロンシャン開催となった凱旋門賞。改修したロンシャンはぜひ見たいと思っていました。それをメインに、南仏めぐりを組み合わせたプランの6泊8日。毎年非常に楽しいのですが、今年はいろんなことがあって、例年以上に記憶に残る旅でした。
期間:2018年10月5日~2018年10月12日
A・Y 様
GON-001424
パーパスさんで凱旋門賞を観にフランスに行くようになってから7年目。自分で勝手に日程を組む「わがままアレンジ」にも丁寧に対応してくださるし、チケットの取りっぱぐれも全くないので、行くならパーパスさんと決めています。
今年は改修工事が終わり、3年ぶりのロンシャン開催となった凱旋門賞。改修したロンシャンはぜひ見たいと思っていました。それをメインに、南仏めぐりを組み合わせたプランの6泊8日。毎年非常に楽しいのですが、今年はいろんなことがあって、例年以上に記憶に残る旅でした。
テロ以降、フランスに行く日本人はだいぶ減ってしまったようで、それに伴って直行便の便数も少なくなり、渡仏のスケジューリングの選択肢はやや狭まってしまったかな、と思います。今年は夕方着で、市内のホテルに着いたのが18時半頃。機内であまり眠れず疲れも残っていたので、特に何もせず荷物を整理して就寝。
少し勿体ないかな、という思いもあり、こういう時間の利用法は今後考えていきたいところです。
パリ市内の主要な観光地はほぼ巡っているので、マイナーなところを巡ろうと思っていたのですが、改修中とのことで午前中は何もできず。ちょっと暗い気分になるとともに、この旅は何かありそうだ、という予感がうっすらと……。気を取り直して、午後からロンシャン競馬場へ。翌日に控えた凱旋門賞の下見です。
到着するや、目に飛び込んでくる黄金のスタンド。昔は上品な感じの白いスタンドだったので、ずいぶんと様変わりしました。中のつくりは割とシンプルながら、ところどころゴージャスさを感じさせ、聖地としての“特別感”のあるものになりました。スタンドやサロンに過去の勝ち馬(モンジュー、ザルカヴァ、トレヴなど)の名前を使うなど、オールドファンが楽しめる工夫もちらほら。翌日への期待感が大いに広がりました。
好天だった前日とうって変わって、朝から雨模様。過去6年雨というのは経験がなく、やはり今年は何かあるなと思いながらガイドさんとともに競馬場へ。今年はパーパスさんでの参加者が自分だけということで、少々の寂しさを感じつつも、着いて少しした頃には雨も止んだため、思う存分動き回りました。
競馬場自体大きく様変わりし、特別席もいろいろ変わりました。これまでとの大きな違いは、観戦場所が内馬場からスタンドの指定席に移ったことです。内馬場には例年通りテントがありましたが、VIPや関係者用になったのかもしれません。目の前で見る迫力感はなくなった代わりにレース全体の展開は追いやすくなったので、これはこれで良し、でした。
そして、パドックの特別エリアにも入れるようになりました。レース直前のジョッキーの表情も間近で見られます。凱旋門賞直前の武豊騎手に「頑張ってください」と声をかけたところ、力強くうなずいてくださったり、これまで何度も来てややマンネリ化していた部分も多少あったのですが、今年は改修して探検気分でまわれたこともあり、実に新鮮でした。
日本馬たちの結果は残念でしたが、日本馬の挑戦は現地では高く認知されていて、いつの日か目の前で勝ってくれることを願う次第です。
凱旋門賞が終わり、南仏・マルセイユへの移動です。が、リュベロンの村々を巡りたかったので、出発前に現地のツアーを予約し、アヴィニョンで下車して参加しました。フランス人のドライバーとオーストラリア人の女性2人の4人のツアーで、合間合間でいろんな説明を丁寧にしてくれます。ゴルド、“オレンジ色の村”ルシヨン、廃城の村レ・ボー・ド・プロヴァンス、ポン・デュ・ガールを巡るツアーでしたが、出発するやいきなり雨。どうも今年は流れが悪い…と思っていたら、面白いもので、目的地に着くと止む、の繰り返し。
ルシヨンでは日差しがオレンジに映えて非常にきれいで、なんと虹も見えました。晴天では見えなかった景色ですから、悪いことばかりではないのだな、と実感しました。ドライバーさんも女性2人も親切で、実に楽しいツアーでした。そしてツアー終了後、マルセイユへ。
この日は、お城巡り。事前に調べて、タラスコン城と城郭都市エーグ=モルトを巡る予定でした。…が。
朝起きて、念のため、と思い電車の時間を確認しようとフランス国鉄(SNCF)のページを開くと、なんと「ストライキ」の文字が。ローカル線を乗り継いで行くつもりだったのに、乗る予定だった電車のいくつかかが運休という非常事態となりました。ただ乗る前だったのが不幸中の幸い、動いている便をつなぎ合わせて再構築。午前中にアヴィニョンへ行き、午後は予定通りエーグ=モルトへ。
嫌なことの後にはいいことがあるものです。この日は好天に恵まれ、景色が実に綺麗でした。特にエーグ=モルトから見えるピンク色の海は絶景で、ここはマイナーながらも一見の価値ありです。
この日は足を伸ばしてコート・ダジュールへ。朝6時前の電車に乗って行きます。
一口に南仏と言っても、マルセイユからコート・ダジュールへは電車で3時間ほどかかるので、セットにする際は注意が必要です。ついたのは、モナコ。F1好きの自分にとっては聖地です。モナコGPに使われる市街地コースを歩いて1周。ボー・リバージュ、カジノ前、フェアモントヘアピン、トンネル、タバコ、プールサイド、ラスカス…1つ1つを通りながら、いつかはレース本番を現地で観たいと決意しました。
そして午後はニースへ。しかし海方面ではなく、山上に作られた村を巡るツアーに参加しました。日本人の井上さんという方が催行しているツアーで、行先は、コアラーズとペイヨン。実にマイナーな小さな山上の村ですが、おとぎ話のような、ゲームやアニメの世界のような、日本ではまず見られない空間が広がっています。
移動中は井上さんの丁寧な説明もあり、これもまた印象に残るおすすめのツアーです。
最終日、出発までの時間でようやくマルセイユ観光です。1番行きたかった場所、離島のイフ城に行くため、船着き場へ。しかしずいぶん閑散としていると思ったら…「強風で営業していません」と…。初日の予感が的中したのか、悪いリズムは最終日まで続きました。とはいえ嘆いてもイフ城には行けないので、マルセイユ石鹸などのお土産を買いつつ、山の上の教会、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂へ。息を切らしながら山上に着くと、疲れも何も忘れるような素晴らしい景色が。イフ城には行けませんでしたが、代わりに忘れられないものを見ることができました。
そしてさらに。山を下りようとしたところ、近づいてくる1人のサングラスの外国人。やや警戒しながら様子を見ていると、サングラスを外して「Est-ce que vous vous souvenez de moi?(僕を覚えていますか?)」と。なんと4日目のツアーのガイドさんでした。別のツアーでマルセイユに来ていたらしく、本当に偶然の再会でした。イフ城に行っていたら、なかった再会です。
終始悪いリズムに翻弄された旅でしたが、一番最後に心温まる素晴らしい出来事が待っていました。
この度は、「フランス凱旋門賞2018」を観戦するご旅行に、7年連続でご参加頂きまして、誠に有難う御座います。新しく生まれ変わったロンシャン競馬場での観戦をご満喫頂けました様で、嬉しい限りで御座います。日本馬の挑戦は残念な結果となりましたが、来年に期待しましょう。ありがとうございました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。