車椅子でイタリア3都市とトスカーナの田舎を巡る10日間

期間:2019年5月24日~2019年6月2日
匿名希望 様

GON-001499

車椅子の娘と二人、10日間で3都市

主要な名所はほとんど回る計画を立てました。アッピア街道、ピエンツァ、ブラーノ島までもと欲張りすぎるほど。でも、ホテルは旧市内の中心にとってもらい、娘が音をあげたら潔く近くのカフェで街の雰囲気だけを味わおうという作戦です。

ローマはトレビの泉、フィレンツェはドゥオモ、ベネチアはサン・マルコ広場まで数分の宿になりました。これは名所までも近いことを意味し、結局、娘は負担なく元気に観光ができました。

とはいえ、ローマ、フィレンツェの旧市内の石畳はゴツゴツがひどく、車椅子泣かせです。古い建物には、エレベーターも満足にありません。重ねて、観光立国イタリアですから、コロッセオ、バチカン、ウフィッツィ美術館などは観光客が長蛇の列です。

ところが、車椅子は列を飛び越え、同伴者1名と共に優先的に入場ができるのです。入場料もありません。ベネチアの水上バスも2人で1.5ユーロの割引チケットが買えます。中に入るとバックヤードも含めた特別な車椅子ルートが設定されていて、係員が次々と案内してくれます。

街中の商店やレストランも、車椅子が問題になることはまずありません。入口に長い階段があったり、トイレが地下の店はパスするとして、どこも堂々と入ればいいのです。嫌な顔なく、ふつうに席に着かせてくれます。

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都市間の移動は鉄道を利用しましたが、障害者専門の窓口サラブルーが世話を焼いてくれます。空港内の移動も同じで、何番ゲートなのか、どう行くのかなど、スタッフがついてくれます。空港、駅とホテルの間など、要所要所では専用車や専用ボートなどの手配もしてもらいました。

それでも、カラカラ浴場で車椅子が立ち往生したり、ベネチアで橋が渡れなかったりと、窮地に立つ場面はいくつかありました。でも、必ず誰かが助け出してくれたのです。不確定要素ばかり、心配ばかりでやってきたイタリアですが、帰りには楽しい思い出だけをお土産にできました。

車椅子でのイタリア旅行、やってみるもんです。

ツアープランナーからのコメント

車椅子でイタリアへの初めてのご旅行で、心配が多くあったかと思います。私も手配をしながらイタリアの石畳の街を観光されるのが大変なのではなどど心配しておりました。ホテルは当初より中心地でというご希望を頂いておりましたので、バリアフリー対応の中心のホテルで快適にお過ごし頂いたこと安心致しました。
ヨーロッパはイタリアも含めバリアフリー対応が進んでいるかと思います。それは施設だけではなく、人々の考え方や気持ちもそうだと思います。今回の旅でイタリア人の優しさに触れられたこと、美しいイタリアの街を旅されたことが貴重な思い出として心に残って頂ければ嬉しく思います。そして、また旅行に行かれたくなった際は是非他の国でもお気軽にご相談ください。今回のご旅行の担当をさせて頂いたことを感謝いたします。有難うございました。

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