古代遺跡と温泉を訪ねて~60代の男4人旅
50代半ばから男4人で、世界遺産と温泉を訪れる旅を毎年続けてきました。今年は8回目で行先をチュニジアと決め、初めてパーパスジャパンさんに手配をお願いしました。
ご当地はチュニジアというよりカルタゴの名が有名ですが、フェニキア人、ポエニ戦争、ハンニバルなど昔世界史で習った単語も頭に浮かんできます。チュニジアを舞台にした小説「海の挽歌」(著:阿刀田高)を読んだり、東京のJR中野駅近くの地中海料理店「カルタゴ」に行ったりして旅行に備えました。
今回も成田組2名、関空組2名がドバイで落ち合うこととし、私達はG20前日で厳戒態勢を敷いている関空から深夜便でドバイに向けて出発しました。
2日目は、チュニスまでの移動とカルタゴとシティブ・サイドの観光、シティ・ブ・サイド泊。
チュニス・カルタゴ空港も、前日の自爆テロの影響で空港内の警戒が強化されていましたが、現地ガイドのネビルさんと無事に出会え、さっそくカルタゴ遺跡、ピュルサの丘に向かいました。古代ローマの共同浴場ではスケールに圧倒され、そのあと訪れたシティ・ブ・サイドでは白い街並みとチュニジアンブルーの美しさに魅了されました。
3日目は、チュニス市内観光、その後ケロアンに移動し旧市街を散策。ケロアン泊。
午前中はチュニス市内を観光しました。バルドー博物館にはたくさんのモザイクコレクションが展示されており、2015年の銃乱射事件の傷跡も残っていました。活気溢れる旧市街メディナではアラブの雰囲気を感じました。
午後からケロアンに移動し旧市街を散策しました。
4日目は、ケロアン観光、その後エルジェムに移動。円形闘技場を見学後スースへ。スース泊。
ケロアンでは、アグラブ朝の貯水池やグランド・モスクを見学、シティ・サハブ霊廟では割礼儀式が行われていました。エルジェムでは円形闘技場の威容に圧倒されました。
その後スースへ移動し、スース考古学博物館や旧市街を訪れました。夕食は、フレンチを食べに人気の店「エスカルゴ」に行きました。
5日目は、スースのショッピングセンターでお土産を買い、ハマメットへ移動。ハマメット泊。
スースでの買い物後、特急電車でハマメットへ向かいました。
ハマメットでの散策は程々にして、ホテルのプールで泳いだりマッサージをしたりゆっくりと寛ぎました。夕食はベリーダンスショーを見ながら食べました。
6日目は、ケビリア、ケルクアン観光。その後アイン・アトラス温泉へ。チュニス泊。
ボン岬半島の先端に向かいました。ケビリアでは、ビサンチンの要塞、エル・マンスーラを見学し、ケルクアンでは、今回の旅のハイライトである古代カルタゴの都市遺跡を見ました。ローマやビサンチンに破壊されることなく2000年以上前の姿をそのまま伝え残していました。
その後、楽しみにしていたアイン・アトラス温泉へ行きました。海に面した壁面から50度の源泉が流れ落ち海水は程よい温度になっていて、大勢の地元の人々が楽しんでいました。
その後チュニスに戻り、「HACHI」での夕食は日本食三昧となりました。
7日目は、午前中はチュニスを観光し、午後チュニス・カルタゴ空港へ。ドバイ経由で帰国。
今回は贅沢をし、すべてエミレーツ航空のビジネスクラスにしました。関空~ドバイ便は機種がA380-800で座席がフルフラットになり快適に眠れました。
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チュニジアは、想像をはるかに超える素敵な国で、治安は良く街もとても綺麗でした。
地中海を背景にした白い街並みとチュニジアン・ブルー、数々の古代遺跡、海に源泉が流れ落ちる温泉など見どころも満載でした。魚貝類メインの食事は全く違和感なく、ワインも美味しくいただきました。ただ、昼夜連チャンのクスクス料理には少し参りました。
そして、何より人懐っこい人々でした。地元の人達が「どこから来たか」「こんにちは」など、とても気さくに声をかけてくれ心が和みました。中韓の観光客も少なく(そのぶん静かでしたが)東洋人が珍しいかったのかも知れません。
お陰様で晴天に恵まれ、古代遺跡や素晴らしい景色に感動し、地元の美味しいものを食し、和やかでリラックスした時間を過ごして旅を満喫することができました。