スイスアルプスと氷河特急とハイキング三昧の旅15日間

期間:2019年7月10日〜2019年7月24日
A.K. 様

GON-001544

① サンモリッツ2泊

ハイキング I (サンモリッツ湖畔の散策)

ホテルに着いてすぐにサンモリッツ湖岸を歩きました。風が強くとても寒かったです。周囲の人たちを見ても、ウインドブレーカーのような物を着ている人が多かったです。
街中ですが花々が咲いてとてもきれいな所でした。湖ではヨットの訓練をしていました。

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ハイキング II (コルヴィリア 〜 チャンタレッラ)

ホテルの近くのケーブルカー乗り場からピッツ・ネイル 展望台へ。一度頂上まであがり、最初の駅コルヴィリアまで戻り、そこから2時間半かけてチャンタレッラまで山を下りながらのハイキング。景色も良く、花々がたくさん咲いていました。

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ハイキング III (プントムラグルの散策)

ホテルの人お勧めのポントレジーナへ行こうとしたのですが、ピッツ・ネイル、コルヴィリア、ディアボレッツアと方々まわっている内に時刻が遅くなり、ポントレジーナの近くで午後11時まで行けるというプントムラグルに行くことにしました。

頂上からの散策では遠くの山並みや湖が眺められ、牛が放牧され、花々が咲き乱れ、野鳥やマーモットがいて、とても素敵なところでした。

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② ツェルマット4泊

ハイキング IV (ロテンボーデン 〜 リュッフェルアルプ)

ゴルナーグラート鉄道で終点ゴルナーグラート展望台駅へ行って、マッターホルンをはじめとする4000m級の山々を眺めました。

ローテンボーデンまでひと駅戻り、そこからリッフェルアルプまでハイキング。途中にあるリッフェル湖ではマッターホルンがきれいに逆さまに映って見えました。天気も良くてマッターホルンが青空に映え、花々を楽しみながら歩いていると、途中で休憩中の羊の群れにも巡り会えました。

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ハイキング V (フーリ ~ ツェルマット)

ヨーロッパ一高いマッターホルン・グレイシャー・パラダイス展望台までロープウエイで一気に登りました。とたんにマイナス1度の寒さ。

フーリまでロープウエイで戻り、ツェルマットまでハイキング。途中で少し雨がぱらついてきました。さらに大回りの道を歩いてしまい、ツェルマットの教会近くへ急降下で降りて来ました。途中、大きな岩の上でマーモットの親子がひなたぼっこをしていました。

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ハイキング VI (ブラウヘルド 〜 スネガ 〜 ツェルマット)

ツェルマットからスネガ行きのケーブルカーに乗り、さらにロープウエイに乗り換え、ブラウヘルドへ。そこからスネガまでハイキングで下ります。驚くほど高い所に羊の群れがいたり、マーモットがウロウロしていたり・・・。楽しいハイキングとなりました。

スネガでは斜行エレベーターが運行していて、ライ湖まで降りることが出来ます。エレベーターだけに無料でした。スネガからさらにフィンデルンを通ってツェルマットまで歩いて帰りました。途中のカフェで休憩し、フィンデルバッハの滝が見える場所へ。ゴルナーグラート鉄道の電車が通過するのを待って滝と電車の写真を撮りました。

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③ ミューレン3泊

ハイキング VII (アルメントフーベル 〜 ミューレン)

ミューレンからアルメントフーベル行きのケーブルカーに乗り、フラワートレイルを散策した後、ミューレンまでハイキングをしながら戻ってきました。花々がたくさん咲き、牛や羊がたくさん放牧されていて、カウベルが鳴り響く、とても牧歌的な所でした。

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ハイキング VIII (ラウターブルンネンの滝巡り)

天気が良くなかったので、ラウターブルンネン駅から滝をめぐるハイキングをしました。

まずはシュタウプバッハの滝へ。街の至る所から見ることのできる大きな滝です。滝の横の坂道を上り、滝のすぐそばまで行くことが出来ました。岩をくりぬいたトンネルを歩いて行くと、時々雨が降ったようになっていました。

次にトリュンメルバッハの滝へ。ハイキングコースはバスや車が走る道と並行して平坦な舗装道路が続いています。この滝は世界でも例のない「山の中を流れる滝」です。斜行エレベーターで10ある滝の6つめまで行けます。そこから階段を上がっていくと、急に寒くなり、水しぶきがすごくて息ができないほどでした。

この周辺には70を超える滝があるそうです。途中大きな滝をいくつか見ながら、最後にミューレンバッハの滝を目指し、滝のそばにあるロープウエイでミューレンまで戻りました。

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トリュンメルバッハの滝
トリュンメルバッハの滝

シュタウプバッハの滝
シュタウプバッハの滝

ハイキング IX (アルメントフーベル 〜 グリュッチェアルプ)

アルメントフーベル展望台からグリュッチェアルプ駅まで下る2時間のハイキングコースを歩きました。ずっとアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山を眺めながらのハイキングで、花々や山の風景を十分に楽しむことが出来ました。

途中いろいろなハイキングコースがあり、最初はたくさん人が歩いていたのに段々少なくなり、グリュッチェアルプ駅まで歩いていたのは私たちだけになってしまいました。グリュッチェアルプ駅からは電車でミューレンまでもどりました。

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④ グリンデルヴァルト3泊

ハイキング X (フィルスト 〜 バッハアルプゼー 〜 フィルスト)

ホテルから歩いてフィルスト展望台行きロープウエイ乗り場へ向かいました。展望台からバッハアルプゼーへ。お花畑がすごくきれいで、湖に映る山々もきれいでした。

帰りに道を外れてしまい、展望台まで戻るのに、フィルスト展望台のクリフウォーク直下から登ることになってしまいました。約30分かけて駅まで戻ることができました。

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ハイキング XI (フィンシュテック 〜 ベーレック 〜 グレッチャーシルヒト)

グリンデルヴァルト駅からバスに乗り、古めかしい外観のロープウエイに乗り、フィンシュテック展望台へ行きました。そこからベーレックまでかなりの上りのハイキングです。
小高い山道を歩くので、グリンデルヴァルトの街が小さく、そしてきれいに見えました。ハイキングマップではすぐなのに、上りがきつく、なかなかたどり着けませんでした。

帰りは元の駅には戻らずに、途中の分岐点からグレッチャーシルヒトまで降りてきて、グレーシャーキャニオンに行きました。スパイダーウェブという、渓谷の上に網をかけて、トランポリンのように遊ぶ遊具がありスリル満点。氷河の溶けた水が辺りを涼しくしていました。

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ハイキング XII (メンリッヒェン 〜 クライネシャイデック)

建設中のロープウエイの代行バスでメンリッヒェンまで行きました。途中、牛が道に立ちはだかっていたり、マーモットが周辺を走り回っていたり、楽しいバス旅になりました。天気が良くて山々がきれいに見え、他の乗客も興奮気味でした。バスは農道いっぱいに走るので、対向車が出てきたら大変。そこで谷間に鳴り響く独特のクラクションを聞くことが出来ました。

バスを降りて、メンリッヒェンからクライネシャイデックまでハイキングです。なだらかで両側に花々が咲き誇る道を、ゆっくり時間をかけて歩きました。目の前のアイガー、メンヒ、ユングフラウといった山々はもちろん、お隣のヴェッターホルンやシュレックホルンもきれいに見えました。

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ハイキング XIII (アイガーグレッチャー 〜 クライネシャイデック)

クライネシャイデックでユングフラウ鉄道の切符を購入しました。ここまでメンリッヒェンから歩いて来たこと、これからユングフラウヨッホに行き、帰りはアイガーグレッチャーで降りてクライネシャイデックまでハイキングをし、あとはグリンデルヴァルトまで電車で帰る旨を伝えると、その通りの切符を手配してくれました。

ユングフラウヨッホ駅でいろんな施設を楽しんだあと、帰りにアイガーグレッチャー駅を降りて、滑り落ちたら大変!というような尾根道を下りました。背後にはアイガーの雄姿が迫っています。ここでも花々が咲き誇り、牛たちがカウベルをならしながら草を食んだり、水を飲んだりしていました。思ったよりもハードなハイキングでした。

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今回の旅は、花々をたくさん見ることのできる気候の良い時期に行くことができ、心配していた天気にも比較的恵まれて、良い旅になったと思います。

ただ、「せっかく来たのだから」というありがちな考えに陥ってしまい、あちこちと目一杯のハイキングを入れてしまいました。毎日、部屋に戻ると疲れてすぐに寝てしまう結果となってしまいました。ゆっくりするために来た旅行のはずだったので、少し反省しました。

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余談ですが・・・

【 現地通貨への現金化 】
外国に着くとまず日本円をいくら現地通貨に両替するといいのかなと思います。スイスへ行って気づいたことは、「日本よりもクレジットカードが普及している」ということです。

駅で切符を買うときも、スーパーのレジで支払うときも、必ずクレジットカードを読み取る機械が普通に置いてあり、クレジットカードを差し込むと、「日本円で支払うのか、スイスフランで支払うのか」を選択でき、あとは暗証番号を入力します。したがって、現金はほとんど要らず、到着直後に空港で両替した30,000円分のスイスフランを帰るときに「どうしよう?」と困ったくらいです。その代わり日本に帰ると・・・。

空気の乾燥
あれだけ氷河があり雪が残っているので、そして雪解け水が豊富に流れているので、さぞかし空気は水分で潤っているのだろうと思っていたのですが、これは大きな誤解でした。
理由はわかりませんが、実際はすごく乾燥していて、唇が乾燥し、ひび割れを起こし、血が出てきました。お酒がしみます。リップクリームを持っていくことをお勧めします。もちろん、現地でも売っています。COOPで2本組みの Nivea を見かけました。

空気が乾燥していることのメリットは、洗濯物がよく乾くということです。室内でも薄手の物なら一晩で完全に乾いてしまいます。

便利なアプリ
SBB Mobile は日本でいう「駅すぱあと」や「乗り換え案内」に当たるアプリ。出発駅と目的駅を入力すると、鉄道やバスの乗換駅や目的駅の発着時刻や番線等を表示してくれるので大変重宝しました。ただし、インターネットにつながっていなければなりません。

食事
ホテルは「朝食付き」にしました。どのホテルの朝食もパン、コーヒー、ジュース、ハム、チーズ、ヨーグルト、果物、ゆで卵・・・と同じようなメニューでしたが、どれもおいしく、たくさんいただきました。特にハムとチーズは種類がたくさんありました。

ガイドブックに載っている「おすすめのレストラン」に「日本語メニュー有り」と書いてあるのに、実際には無かったり、カタカナの示すものがどんな料理なのか分からなかったり、困ることがあります。最近は写真付きのメニューを用意してくれているところもあり、助かりました。

有名なチーズフォンデュを注文してみたら、付いてきたパンの量がものすごく多くて、食べ残してしまいました。チーズに色々トッピングできるので、辛い物好きの私は「チリ」を注文しました。当然ですが、チーズの中に唐辛子がいっぱい入っていてアクセントになりました。

湯沸かし器
今回の旅行はハイキングが目的で食事は重視せずにいたため、カップラーメンや味噌汁をたくさん持って行きました。それらを調理(?) するには熱湯が必要です。滞在した4つのホテルのうち、部屋で湯が沸かせる器具や設備が備わっていたのは2カ所でした。もちろん頼めば沸かしてくれるのですが、何度も頼むのも気が引けるし、持ち運んで少しでも冷めるとおいしくなくなるし、自由に沸かしたいので、海外でも使える湯沸かし器は重宝しました。

ホテルによっては「部屋に調理器具を持ち込んで調理しないように」というところもありました。(そのホテルは部屋に湯沸かし器が置いてありました。)

電車の乗り方
日本では切符やICカードで改札を通り、プラットホームに行きます。スイスの鉄道には改札が無く、切符を買ったらそのまま目的の列車に乗ります。
車内で検札があります。プラットホームはA〜Dのセクターに分けられていて、1等車や2等車、食堂車がどのセクターに停車するかが表示されるようになっています。

スイスではバスや電車にマウンテンバイクや犬と乗り込んでくる人が普通にいます。マウンテンバイクを駐輪するためのスペースが設けられた車両もあります。

COOP
ミューレンのような小さな村でもCOOP(スーパー)があります。日本のスーパーと同じで、いろんな食料品を売っています。スイス土産のチョコレートも10枚を束にして売っていたり、袋入りにして売っていたり大変お得です。ビールもここで買うと日本より安いです。日本のコンビニで売っているようなおにぎり、寿司まで売っていました。ハイキングの昼食によく買いました。おにぎりは「スパイシーツナ」と「テリヤキサーモン」の2種類がありました。

閉店時間が18時半というところが多く、日本と同じ感覚でいると買えなくなります。これも店によってまちまちで、客が来る限り臨機応変に開いている所もあれば、18時半になると外からはドアが開かなくなり、「ビール1本でもダメか?」という客(私ではありません)にも「ノー」と言って売ってくれない店もありました。

山羊の行進
ツェルマットでは朝、山羊飼いが山羊を連れて小屋からバーンホフ通りを駅方面へ行進します。駅の裏手の斜面で牧草を食べ、夕方また同じ道を帰っていきます。

ガイドブックには朝9時頃と夕方17時頃と書いてありますが、天気によります。ある雨の朝には午前11時頃に通っていました。観光用ではなく、山羊が食事に行くために行っているので、「〇〇時きっかり」ではありません。山羊たちが通過すると、当然あちこちに糞が落ちています。

山羊の行進

【 ベルグバーネン・インクルーシブ 】
サンモリッツのホテルに2泊以上する場合、チェックイン時に一人1枚 ICカードが渡されます。これを所持していると、サンモリッツ地方一帯のバスや鉄道、ロープウエイ、ケーブルカーまでもが無料になります。バスでは運転手にカードを見せる人はおらず、みなさん「ただ乗り」状態。ロープウエイやケーブルカーは日本のICカードと同様にカードをタッチすると改札が緑色のランプがついて通行可になります。
これは大変お得だと思います。チェックアウト時に返却するのですが、その後も使いたいときは一人CHF 10払うと借りることができ、サンモリッツを去るときに駅のインフォメーションに返却するとお金を返してもらえます。

同様にグリンデルヴァルトの宿泊者にはゲストカードというものが配布され、グリンデルヴァルトバスが無料になったり、いくつかの施設(例えば、グレーシャーキャニオンの入場料)で割引になったりしました。バスに乗る際に運転手にカードを見せる人もおれば、パラグライダーを担いだ若者たちは何も見せずに真ん中のドアから乗り、そのまま真ん中のドアから降りていました。

ツアープランナーからのコメント

完璧な逆さマッターホルンや満点の星空、かわいらしい高山植物たち、その他美しいお写真に心底感動です!!
ハイキングコースそれぞれについての感想や、その他現地情報も詳しくレポートいただき、これからスイスハイキング旅行を計画される方々には、とても参考になりそうですね。ありがとうございました。

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