世界最大のドッグショー 英国Crufts観覧の旅7日間

期間:2019年3月6日~2019年3月12日
富田 様

GON-001545

私は横浜でパピヨン専門のブリーダーをしています。
このたび世界最大のドッグショー「Crufts 2019」に参加するため3月にバーミンガムへ行くことになりました。イギリスには以前ツアーで行ったことはあるのですが、今回はお仕事なので一人で行かなければなりません。英語も話せないし、さすがに何かあった時を考えると不安だったのでネットで探してみつけたパーパスさんの個人旅行を申し込むことにしました。

Cruftsの会場のあるバーミンガムは日本であまりメジャーな場所でない上に、今回はドッグショーという特殊なイベントに参加するという目的でしたので泊まるホテルや会場の場所などかなりの部分をパーパスの担当の方と相談しながら決めさせていただきました。

バーミンガムについてあまり情報がなかったので本当に細かく丁寧に現地の情報を教えてくださりとても助かりました。おかげさまでパピヨンのブリーディングを始めた頃からずっと憧れていたCruftsドッグショーに行く事が出来ました!

私が日本を出たのは6日のお昼前。

KLMで成田からアムステルダムまで約12時間。
トランジットしてバーミンガムへ。
時差があるので到着も6日の夕方です。

写真

ハンバーグ美味しかった
ハンバーグ美味しかった

アムステルダムのスキポール空港へ到着して早速迷子になる。
トランジットしたいんだけどどこー?
ウロウロしてたらなんとなくわかったけど方向音痴だから危ない。

無事に乗り換えてバーミンガムへ。
1時間半なので窓側の席を予約して風景を堪能しました。

写真

着いた〜!もうイギリスなんだよね?
初めてのお使いならぬ初めての1人海外は順!!

写真

写真

夕方にバーミンガムへ到着しハンドラ―さんと合流して空港で食事してホテルへ。

食事を終えたのは夜の8時頃。
8時には空港のお店も閉まりかけてたけどタクシーに乗るのに持ってきたお札しかない!
かろうじてもう閉まりかけてたショップでギリギリで飲み物を買って小銭を作りタクシー乗り場へ 。

空港からホテルまでタクシーで約10ポンド。 大抵はメーターが付いてます 。
イギリスは税20%なんですけどほぼ税込表示なので考えなくて良いのは助かります 。
日本の物価より気持ち高い感じです。

10分ほどで無事にホテルへ到着!
パーパスの担当の方が探してくださった会場に歩いて行ける場所のクラウンプラザホテルをとりました。
犬は泊まれないのですが他のホテルにハンドラーさんが犬と泊まってくれているので助かりました。
Crufts会場のそばの湖に面したホテルです 。

夜着いたので周辺の様子や部屋からの眺めなど全くわからず 。
翌朝になってやっと様子がわかりました。

建物は古いけど掃除が行き届いてます
建物は古いけど掃除が行き届いてます

翌日の朝起きて部屋の窓から景色を眺めるとレイクサイドのホテルだけど街側でした。
湖側の部屋は少しお高いようです。

憧れのイングリッシュブレックファースト。
ブッフェ形式なので好きなものを好きなだけ。なかなか美味しくて楽しめました

イングリッシュブレックファースト
イングリッシュブレックファースト

レストランから見える景色
レストランから見える景色

Crufts会場に向かう人や犬たちの列が次から次へといろんな犬が通過していきます。
めちゃくちゃテンションが上がります。

会場にどうやっていくのか日本で地図とにらめっこしているときは不安もありましたが、湖沿いに歩いて行けるようで思ったより近い距離でした。
何と言っても会場に向かう人がたくさんいるのでついて行けばいいや!ってことで。

翌日からさっそくCruftsドッグショーの見学です。

会場はナショナルエキシビションセンター(NEC Birmingham)
初日から意気込んで会場を見に行きました。

初めてのCruftsだから話には聞いていたけどどれだけすごいんだろう?
好奇心と興奮と期待でいっぱいでした。

早速Crufts会場へ到着。
パピヨンは第5ホールの29リンクなのでまずは場所の確認から。
日本でみんなに広いから迷子にならないようにと言われたけど、
どのくらい広いのか想像がつかない??

Crufts会場到着
Crufts会場到着

1つのリンクが巨大!!
初日は一日中ゴードンセターのショーを見ていました。
頭数が多いので1犬種で審査が1日かかります。

リンクが巨大!
リンクが巨大!

観客やハンドラーにはかなりお年を召した人もいらしてました。
皆さん敬意を払って年配の方にご挨拶したり、コーヒーを飲んだりサンドイッチ食べながらリンクサイドで座って観戦しています。
「近くだからちょっと来てみた」くらいののんびりとしたゆとりを感じました。

ベンチと言ってこちらが犬やハンドラーの待機場所です。歴史を感じるベンチ。ここはイギリスなんだな〜と実感しました
ベンチと言ってこちらが犬やハンドラーの待機場所です。歴史を感じるベンチ。ここはイギリスなんだな〜と実感しました

広い!とにかく広い!こんなホールがいくつもあるのです
広い!とにかく広い!こんなホールがいくつもあるのです

ホールは中でも繋がっているのですが、移動するのに一度会場を出ると手にスタンプ。
ディズニーランド方式です。

手にスタンプ
手にスタンプ

Crufts参加のため日本から連れて来たディアちゃんです。
実際に会場にいるなんて!とても感激です!!

ディアちゃん
ディアちゃん

やはり撮るよねCruftsのロゴと記念写真
やはり撮るよねCruftsのロゴと記念写真

7時くらいなんですけどまだ3月だから暗くなるのも早いです。

ホテルの隣に大型のショッピングモールがあって遅くまで明るい。
ショッピングモールのレイクサイドのガラス張りのレストランには人がたくさんいて、会場から帰る人や犬がいるので一人で徒歩でホテルへ帰るのも全然平気でした。

夜の会場
夜の会場

ショッピングモール
ショッピングモール

ショーを見たりショップを覗きながらあっという間に日にちは過ぎていきます。
観光は無し、ほぼホテルと会場の往復です。

到着してからのんびり見学者として7〜9日にかけては会場をウロウロしていましたが、
10日だけは出陳者です。
この日だけは朝から少し緊張しました。

8時30分からブリード戦なのでいつもより早起きしました。
窓からの景色も今日だけは違って見えます。
朝は目の前の道路も渋滞、お天気は雨です。

道路は渋滞。そして雨
道路は渋滞。そして雨

緊張してるし軽めに… とか思いながらしっかりと朝食を食べる
緊張してるし軽めに… とか思いながらしっかりと朝食を食べる

会場に到着。

私たちのベンチを発見!!
これがゼッケンになります。 この数字…23000頭以上エントリーしてます。

私たちの!ゼッケン
私たちの!ゼッケン

パピヨンは29リンクです
パピヨンは29リンクです

ちょこっとショーの進行を覗く。
朝8時30分からスタートしています。

スコットランドのジャッジなので正装のキルトを着ていらっしゃいます
スコットランドのジャッジなので正装のキルトを着ていらっしゃいます

結果はこのように各クラスが終わるたびに張り出されていきます
結果はこのように各クラスが終わるたびに張り出されていきます

スコットランドのジャッジなので正装のキルトを着ていらっしゃいます

ショーはオスからスタートです。

パピヨン約230頭。 うちオスは約120、頭そしてメスは約110頭。

ディアはオープンビッチクラスで最後から2番目のクラスです。
昼過ぎになるかなー?
なんて言いながら朝の8時30分から待っていましたがスタートはなんと16時頃でした!
初めての Cruftsのショーですから進行の時間がさっぱり読めないんですよね。
でもディアを雰囲気に慣れさせるためにきっちり朝からいました。
まだかなー?とリンクを見に行ったりハンドラーさんと交代でトイレ行ったり、
お会いしたかったイギリスの方に会えたり、 ドキドキクワクしてたらあっという間に時間が経ちました。

オープンクラスは華やかで1番人気があります。
オープンクラスと言うのはヨーロッパやアメリカなど世界各国のワールドチャンピオン、インターチャンピオン、マルチチャンピオンとか「すごいチャンピオン」が集まる激戦区のクラスです。

私も1番良い場所の椅子をキープしてディアの晴れ姿を撮影するためカメラを持ってスタンバイ。
ディアがリンクの中に入った時にイギリスの高名なブリーダーさんがあなたの犬は美しいとハグしに来てくださいました。
隣に座っていたカナダのジャッジの方にもあなたの犬は素晴らしいと言われました。
なにがどうなってるのか?
とにかくこの時のディアは堂々と美しく目立っていました。

17頭のアメリカやヨーロッパのチャンピオンたちの中で5席までに入れば名前がイギリスのケネルクラブのHPに載ると言われてそこを目標にしていました。
「出ることだけでも栄誉だよ」
「出ることに意義があるんだよ」と言われ日本を出てきました。

最初に17頭中7頭だけ選ばれました。
ディアもピックアップされました!!
入賞するのは5頭ですから2頭落とされてしまうけどなんとか残りたい!
すると・・・なんとディアが3番目にピックアップされ3席に入りました!!

オープンビッチ3位の黄色のロゼットとカードです!!
オープンビッチ3位の黄色のロゼットとカードです!!

記念撮影

日本では真夜中の3時頃だったのですが、
Facebookのライブを見ていてくれてる人たちからおめでとう!とお祝いのメッセージが!
そんな時間まで起きてる人いないと思っていたのでビックリしました。
とても嬉しかったし結果が出せて本当によかったです。

ハンドラーさんとジャッジの方と記念写真です
ハンドラーさんとジャッジの方と記念写真です

リンクサイドではお祝いのワインパーリィ
リンクサイドではお祝いのワインパーリィ

アイルランドの高名なブリーダーさんに(この方が一席でした)
ベストインショーが終わったらヒルトンでお祝いパーリィするからおいでとお誘いいただきました。
私は明日の朝早い飛行機だったのでどうしよう?と考えてしまいました 。
海外の優れたブリーダーさんたちとお近づきになれるチャンスなのですが、
あまり英語も話せないし疲れていたし消極的だったのです 。

周りのお友達には行きなさい行った方がいいと勧められていました 。
うーん、どうしよう?と考えていたのですが

そんな時にポンっ!一通のメール

KLMからのお知らせ
「明日の飛行機がキャンセルになりました」

えーーーー???

「どうしよう?」もへったくれもなくとりあえず帰れなくなりましたww

「今代わりの飛行機を探しています宿泊費や交通費や諸費用が発生した場合はKLMが負担します」
とのこと 。

ショーが終わったのが午後5時。
お知らせが来たのは午後6時 。

海外でこう言うトラブルは初めて。
しかもよりによって一人で来てる時に?

しかしなんとなく気分が大きくなっていた私。
これも運命だな神がパーリィに行けとおっしゃっている。
ここで騒いでもどーにもならないから航空会社に任せてパーリィだ!

と、参加決定 。

一旦ホテルに帰りBIS ベストインショーが終わるまで部屋でのんびり (BISを見るはずだったけど諸事情によりパスしました)
パーパスさんに連絡したかったけどまだ日本は早朝なので後にすることにしました 。
少し休んだあと私もタクシーでヒルトンに向かいました 。

できない英語でなんとかコミュニケーションをはかり楽しくパーリィを過ごしてきました 。
パーリィ行ってよかったなー
エアーキャンセルになってよかったなー ←?
疲れてるのに朝早いのめんどくさかったしw

そのうちまたKLMからエミレーツ航空のドバイ経由でエアーが取れたと連絡が来ました。
しかも翌日の午後1時の便 。
朝食食べてゆっくりチェックアウトしてちょうど良い時間だ〜!

しかし…ドバイ!?
エミレーツって乗ったことないけど!?

ホテルに帰って日本に電話 。
お友達が親身に心配してくれていろんな情報を送ってくれたり 、
パーパスの担当の方もドバイ経由だとかなり遠くなってしまうので、フランクフルト経由に変更をお願いしてみると言ってくださったり大変お世話になりましたが、私の心は決まっていました 。

もう帰るだけだし
エミレーツ乗ってみたいし
ドバイ行ってみたいし ←単純な好奇心
こんな事でもないと一生ドバイになんて行かないだろうから エミレーツで帰る!!
19時間かかってもいい!!(遠い!)

バーミンガム空港から
バーミンガム空港から

エミレーツに乗ってみる
エミレーツに乗ってみる

なんとドバイまで二階建ての最新の飛行機でした。

二階はビジネスとファーストです。
トイレは木調だし広いし窓にはマホガニーの枠。
こんな豪華な飛行機初めて乗った!!

エコノミーなのに座席広い!飛行機がクルーザーのように豪華!
エコノミーなのに座席広い!飛行機がクルーザーのように豪華!

モニターがすごく大きくてiPadみたい
モニターがすごく大きくてiPadみたい

飛行機に階段あるよ?ここはホテル?
飛行機に階段あるよ?ここはホテル?

エコノミーなのにメニューあるし
エコノミーなのにメニューあるし

夜中に到着。
ドバイの夜は想像以上にギラギラ。さすがドバイ!

ドバイから成田へまたエミレーツにトランジット 。
しかし空港が広すぎて遠いったら!

ドバイの夜
ドバイの夜

空港が広すぎて!
空港が広すぎて!

無事にトランジット出来ました。
少しこじんまりとした飛行機だったけど、成田への便なので日本人スタッフもいるしサービスも行き届いていました。

機内食♪
機内食♪

意識を失うように寝て食べ物の気配で起きて、また気を失って寝るを繰り返していたら日本へ到着 。

旅行の間はちょっとしたトラブルもあったけど、意外と流れに流されて適当にしてたらなんとかなってしまいましたw

ホテルのキーなくしたり(なんとかなった)
BISのチケットなくしたり(後で出てきた)
お財布無くしたり(後で出てきた)
日本で日本円なくて困ったり(なんとかなった)

ヘロヘロに疲れ果てて頭も働かなかったけど、とりあえずケガもなく無事に帰国できました。

最高の成績をとって最高の経験をして知り合いも沢山出来てすばらしい旅行になりました。
パーパスの担当の方には本当にお世話になりました。
まさかのトラブルもありましたがパーパスさんに頼んでいたおかげで心に余裕もあり、無事帰国することが出来ました。

ディアはこの成績のおかげで Crufts の永久出場権を得ました 。
今後いつでも Crufts に行くことが出来ます 。
またパーパスさんのお世話になれるよう、イギリスに行けるようがんばりたいです。

海外にはあちこち行ったことがありましたが、今回が最高の旅でした!
どうもありがとうございました!

ツアープランナーからのコメント

素敵な旅行記と写真ありがとうございました。
ディアちゃんの美しさに驚きました。Cruftsにて3位ご入賞おめでとうございます。とても名誉あることだと思います。
いくつかハプニングはありましたが、これらも今となれば良い思い出ですね。

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