コツコツと貯めたマイルでビジネスのチケットがとれたので、憧れのゴッホとフェルメールの絵に会いに行く旅に出かけることにしました。
今回はほとんど一人旅なので、パーパスジャパンさんにご相談し、色々なアドバイスを頂きました。
期間:2019年7月22日~2019年7月30日
P.N. 小雪 様
GON-001553
コツコツと貯めたマイルでビジネスのチケットがとれたので、憧れのゴッホとフェルメールの絵に会いに行く旅に出かけることにしました。
今回はほとんど一人旅なので、パーパスジャパンさんにご相談し、色々なアドバイスを頂きました。
初めてのビジネス、欧州の長旅にはフルフラットシートの有難さを実感しました。定刻通りにブリュッセル空港に到着し、地下鉄に乗り、ブリュッセル中央駅へ向かいました。ヒルトンホテルは駅の真正面にあり、鉄道の移動にはとても便利でした。
陽もまだまだ明るく、グラン・プラス周辺を一巡りしました。世界一美しい広場の名に違わず、中世の富の象徴でもあるギルドハウスの荘厳な姿に圧倒されました。
高野さんのご提案で、ブリュッセルから小旅行に出かけるスタイルで、ゲントに立ち寄りながら、ブリュージュに一泊することにしました。スーツケースはホテルに預け、一泊分の荷物だけの身軽さで出かけました。
ゲント(ヘント)は、運河沿いに建つギルドハウスが美しく、幻想的ながら活気も感じられる街です。一泊したブリュージュでは小さなボートで運河巡りを楽しみ、グルーニング美術館、レースセンターを訪れました。街全体がおとぎ話に出てくるような雰囲気です。
「2be」というビール専門店には壁にびっしりとビール瓶が埋め込まれ、何種類ものビールをテイスティングできる、なんとも楽しい、流行のお店です。お薦めです!!
夏季のみ公開の王宮を訪れました。どの部屋もシャンデリアが煌めき、豪華絢爛のフレーズがぴったり・・・その中でも注目は「鏡の間」です。緑色に覆われたシャンデリアと天井は150万匹のスカラベ(ブラジルタマムシ)という昆虫が使われています。
作者は「昆虫記」で有名なファーブルの曾孫にあたる、ヤン・ファーブルというアーティストです。調べていくとベルギーの歴史をたどる話になるので、とりあえず、必見とだけ記しておきます。
その後、王立美術館を見学しました。オールドマスターズも見応えがありましたが、地下に隣接するマグリット美術館のハイセンスな展示に感激します。マグリットが特にお好きでない方にも楽しめること間違いなしです。
この日の夕方には、高速列車タリスでアムステルダムに移動すべく、ブリュッセル南駅に向かいました。が、ここで大きなアクシデントが待ち構えていました。
なんと列車が止まっているではありませんか!「テクニカルな問題」とか、「あまりの暑さに電線がショートした」とか・・・今でもその真意は定かではありません。イタリア鉄道は時間にルーズなことは身に染みているのですが、これほどの遅れや、そもそも列車が走っていないことは想定外、パニック状態でした。そして、暑い!!!
右往左往している私の目の前に、救世主が現れました。若いお兄さんが私に水のペットボトルを差し出しながら「まず、これ飲んで、落ち着いて」(と言われたような気がします)よく見れば「タリス」の文字がついた赤いベスト着たていた駅のスタッフでした。日本でも熱中症の心配があるように、こちらでも対処していたわけです。
このお兄さんが、次に来た列車にのせてくれた時には涙が出るほど嬉しく、こんなことが忘れられない旅の思い出になるのよね~と感慨にふけっていたのです・・・ところが、不運はまだ続きました。
ようやくアムステルダム行きの列車に乗り込むことができ、ほっとしたのも束の間、今度は「ロッテルダムから先は行かないので、違うラインに乗り換えてください」とのアナウンス。(京浜東北線と東海道線のラインの違い???と勝手に想像しました。)
再度列車に乗り換え、アムステルダムのホテルに辿り付いたのは夜の九時近くでした。
ともかくも、一人ぼっちの心細さと闘いながらも、つたない英語で乗り切った自分に自画自賛です。
アムスではゴッホの生の絵画を観たいというドイツ在住の友人と待ち合わせ、クレラー・ミュラー美術館を訪ねました。今回は日本人ガイドさんのツアーに参加しました。
電車は Ede-Wageninegen 駅で降り、そこからバスを乗り継ぎデ・ホーへ・フェルウェ国立公園に向かいます。ガイドさんによると、バスの運転手によっては公園の入り口で乗客を降ろし、そこからは自転車で行くように・・・と酷なことを言うこともあるそうです。私、恥ずかしながら、自転車に乗れないので、思わず「ひぇ~」と叫んでしまいましたが、今回はそんな冷たい運転手でなくてホッと胸をなでおろしたわけです。
美術館は広大な公園の中にあり、ヨーロッパ最大の彫刻庭園でもありますが、37度の猛烈な暑さのため、庭園巡りは断念しました。
最も有名な絵画はゴッホの「夜のカフェテラス」ですが、モンドリアン、スーラ、ピカソの絵画も多数あり、それほど広い建物ではありませんが、作品数は多く、訪れた甲斐がありました。日本のガイドさんも絵画のお勉強をなさっていて、丁寧に説明してくださり、本当に素敵な思い出になりました。
ドイツに帰る友人と別れ、再び一人で美術館巡りです。ホテルからは徒歩10分くらい、コンサートホールのコンセルトヘボウ等、美術・芸術の凝縮した地区です。じっくりと時間をかけて楽しむことができました。
ゴッホ美術館のオーディオガイドはゴッホの手紙のエッセンスが散りばめられ、ゴッホの純粋さや、彼をとりまく人の温かさが伝わってきます。生きている間に売れた絵は。一枚きりだったけれど、弟のテオ、その妻と息子によって守られ、散財しなかったことが幸いし、こうしてたくさんの作品に一度に出会えることに胸がジーンと熱くなりました。
いよいよ旅行最後の日。鉄道の乱れが気になっていたので、朝一番でハーグに行き、早めに帰るつもりで中央駅に行ったのですが・・・時刻表を見れば、キャンセルの嵐!!!
予約した美術館のチケットと周遊パスを無駄にすることが残念で、しばらくiPadの時刻表を恨めしく眺めていたところ、ロッテルダムまでは列車が動いていることがわかり、ロッテルダムに行って、カフェでお茶だけ飲んで帰ってもいいか・・・と無謀にも列車に飛び乗ってしまいました。
ところが、ロッテルダムまで行ったところで、ハーグ駅までの列車に乗り継ぐことに成功。結果、マウリッツ・ハイスにはお昼までに着くことができたのです!今から思えばかなりの冒険でしたが、プラス志向と幸運に感謝です。
さて、美術館は、こぢんまりとした素敵なたたずまいの建物です。オーディオガイドはマルチメディアガイドツアーといって、スマホにダウンロードすることができるので、帰国してからも永遠に私のスマホに残っているのです。大感激!
ここではフェルメールはもちろんですが、レンブラントの部屋もあり、絵画の数も多くて見応えがあります。
帰りのフライトはスキポール空港からワルシャワ乗継のポーランド航空のビジネスでした。聞くところによれば、昨年?から週3便に成田に就航しているとのことですが、とても上手な日本語をお話するモデルのような女性のCAさん、イケメンのCAさんも親切、機内も新しく綺麗で、かなり快適でした。ただし、和食のお味は残念な結果、今後の努力に期待します。
ずっと長い間、夢みていた美術館を訪ねる旅は、予想以上に満ち足りたものになりました。稀にみる猛暑とトラブルも経験し、ひとり旅ゆえのドキドキ感も半端なかったけれど、それだけに忘れがたく、愛おしいほどの心の宝物となりました。
パーパスジャパンの高野様をはじめ、スタッフの皆様に感謝しながら、来年はもっと良い旅ができるよう、頑張ろうと思います。本当にありがとうございました。
お一人旅ということで、ご来店されましたが、美術館見学を主として非常にご旅行目的がはっきりされていたので、ご旅行プランはすぐに確定。お一人がご不安とおっしゃってましたが、非常に旅慣れていらして、かつ、一人旅に必要な情報等もご準備されてのご出発でした。列車の遅延や運休というアクシデントにも、ご自身で対応され全く、弊社にはサポートも依頼されてきませんでした。これからもどんどん一人旅のご計画されてくださいませ。お待ちしております。