スウェーデン内陸に位置するダーラ・フロ-ダは
時の流れがとてもゆっくり感じられるところでした。
Metaさんの農場で過ごした3日間、東京で時間に追われせかせかと生活していた私たちには、これからの人生の過ごし方を考えさせてくれるような時間となりました。
でも出発は大変でした。
京成電鉄が停電でストップし、JRで成田空港に向かうも飛行機はすでに出発し、パーパスジャパンの三世さんのお陰で別の便が取れ、羽田空港へ大急ぎで移動し、三世さんに見送られてようやく出発、何とかストックホルムに深夜到着しました。
翌日、電車とバスを乗り継いでダーラ・フロ-ダのメータさんの農場へ。
今回の旅行で、どうしても体験してみたかったファームステイ、離れの一軒家に案内されほっとしたのも束の間、夕食後に戻った部屋は真夏だというのにしんしんと冷えていました。ここは正直とってもいられないと感じてしまったのです。(まさか8月に暖房が必要とは!)
朝になってようやく暖房がきいて、食堂に行くとメータさんの焼くパンの香しいかおりが私たちを迎えてくれました。この農場ではオーガニックでジャガイモ、ブロッコリー、カリフラワーなど数多くの野菜を生産していて、毎日取りたての野菜と自家製粉を使った焼き立てのパンも近所の人たちに販売しています。裏の牧草地には鶏、羊、豚、孔雀など色々な動物も飼われていました。
毎日近所を散策し、小さな吊り橋や湖、村の教会等に出掛けると、ガイドブックに載っていた美しい風景が点在していました。道沿いにはラズベリーが自生し、私もつまんで楽しみました。
メータさんは毎日収穫した新鮮な野菜を使って食事を作って下さり、メータさんご夫婦と私たち4人の食事は、毎日和やかなものでした。このようなスウェーデンの家庭料理と雰囲気を味わいたかったのです!最初は3日間ここで過ごすのは大丈夫かと心配したのがうそのように楽しい時間を過ごしたダーラ・フローダからストックホルムに戻りました。
北のベニスと称されるこの町はほとんどの所が中央駅から歩いても行けるところで、ぜひ町歩きがおすすめです。中央駅近くのホテルが便利でした。但し、午後や夜は毎日のように雨が降りますから、外出には念のため傘を持っていかれるとよいです。
ストックホルム発祥の地であるガラムスタンは多くの観光客でにぎわっており、王宮やノーベル博物館の見学だけでなく細い道をあちこち歩いてみるのも楽しい思い出です。
歩き疲れたらティールームでスウェ-デン発祥のシナモンロール(カネルブッレ)をいただくのもおすすめです。やや中心から離れていますが、ヴァ-サ号博物館は必見です。17世紀の軍艦が処女航海で出港後すぐに沈没してしまったものを20世紀になって引き上げ保存して公開しています。
特に船の装飾は素晴らしいものでした。他にも円形の建物全面が書庫となっている市立図書館、エステルマルム市場で食べた生カキや大きなエビも忘れられません。
市長舎近くの船着き場から船で行ったドロットニングホルム宮殿とフランス式庭園も見事でした。
そしてスウェーデンは完全なキャッシュレスの国です。私たちも一週間の滞在で一度も両替せず、すべてカードを使用しました。
市内は歩く以外にバスやトラムもありSLアクセスカードを事前に買っておくとすぐに乗ることができて便利です。クレジットカードでは乗ることができません。
携帯はsimをコンビニで買って入れ替えることでそのまま使えます。
タクシーはこの国もあまり良い印象ではありません。空港と市内はアーランダエクスプレスという電車を利用するのが時間も確実です。(所要時間20分)
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お食事の場所も三世さんに教えていただきましたがどちらもおいしかったです。
☆スモ―ガスボード(日本のバイキング料理の元になったもの) GrandHotel Verandan
ここが一番有名だそうです。一人5,500円位。
☆イタリアン Villaggio もおすすめです。
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今回出発時の度重なる非常事態に担当三世さんのお力がなければ取りやめになっていたと思います。心ある暖かい対応に心より感謝いたします。ありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。