夏のドイツを訪ねる
バイロイト音楽祭2019年鑑賞とボンとベルリンの旅

期間:2019年8月24日~2019年8月31日
寺嶋 潔 様

GON-001569

チケットの入手がきわめて難しいバイロイト音楽祭に

永年の夢かなってついに行ってきました。ワーグナーが自作品だけを上演するために、北バイエルンの古都バイロイトの丘の上に建てた祝祭劇場で毎夏開かれる音楽祭には、世界中のワグネリアンが集ってきますが、この度彼の生涯最後の作品「舞台神聖祝典劇パルジファル」を聴く貴重な機会を得ました。最高水準のワーグナー歌手、オーケストラ、合唱団、それに木の床や椅子等独特の構造の劇場がかもしだす音響効果が相俟って、絶対に他所では味わえないワーグナー音楽の醍醐味に酔いしれました。

戦後導入された革新的な演出は、初期には激しいブーイングを浴びたそうですが、今では聴衆も馴らされたのか、パルジファルでは全く聞かれませんでした。ただ、シナリオは 大胆に変えられており、ここにワーグナーがいたらどう思うだろうかと心配な程でした。

その一方、古臭い昔の物語をただ忠実に再現することに満足できず、現代的テーマを盛り込んでいる演出家達の意図も理解でき、複雑な思いでした。ワーグナー愛好家の方には生涯の想い出に、折角門戸の開いたバイロイトを訪ねることを是非お奨めします。

簡素なバイロイト駅
簡素なバイロイト駅

ワルキューレ通り
ワルキューレ通り

劇場正面
劇場正面

幕間のひととき
幕間のひととき

駅前のホテル街
駅前のホテル街

劇場への坂道
劇場への坂道

エアコンなしの劇場内
エアコンなしの劇場内

帰途ライン下りの後、ボンにドイツ人の旧友を訪ねワーグナー談義に花を咲かせ、市内にあるシューマン夫妻の美しいお墓を再訪できたのも素晴らしい思い出になりました。

ローレライの岩
ローレライの岩

ボンのシューマン夫妻の墓
ボンのシューマン夫妻の墓

ツアープランナーからのコメント

ワーグナー愛が詰まった貴重な感想文ありがとうございます。音楽祭の後はライン川下り、友人にお会いしたり充実した旅になってよかったです。

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