9/13からポルト・サンチャゴコンポステラ・バスク・バルセロナなどを巡る旅に行ってきました。9月のシルバーウイークを目一杯使った11日間の旅でした。
エミレーツ航空でドバイ経由にてポルトへ。空港でポルトカードを買い、メトロなどの乗り放題や市内のいろいろな見どころが割引になる便利でお得なカードでした。昼過ぎに到着し、カテドラルやサン・ベント駅などを見学。
翌朝は、クレリゴス教会の塔にのぼりドウロ川や市内の眺望を楽しみました。近くにある「世界で最も美しい書店ベスト10」に選ばれたリブラリア・レロへ。驚いたことに10時前にもかかわらず、長蛇の列が。やっと書店に入れたと思ったら、人、人、人ですごいことに。訪れるなら開店前から並びましょう。
そして、ドウロ川クルーズでの橋巡り。ドン・ルイス1世橋のたもとからいくつもの遊覧船が出ているので、気軽に利用できます。橋を真下から眺められて、ポルトの街をいろいろな角度から見ることができました。食事はタコ料理が有名で、タコの足一本そのままの料理!?など海の幸を十分に楽しめました。
坂道が多くて歩くのには大変な街ですが、それ以上に魅力がいっぱい。治安もよく、旅の始まりはとても素敵な街でした。
ポルトに2泊した後、朝8:15発のバスで、サンチャゴコンポステラへ出発。5時間を超えるバス移動なので、恥ずかしながらトイレ休憩はあるのかなど心配でしたが、バスにトイレが付いていてひと安心。2時間おきくらいにバスターミナルになっているバス・ストップで休憩時間もあり、出発時には運転手さんが人数を数えてくれるなど、安心かつ快適な移動時間が過ごせました。
そして、キリスト教の聖地サンチャゴコンポステラへ到着。ホテルは楽しみにしていたパラドール。カテドラルのすぐ脇にありました。カテドラル前のオブラドイロ広場には、巡礼路の旅を終えたバックパッカーたちが聖地に辿り着いた喜びを分かち合っていて、いつかは自分も歩いてみたいと感じました。
カテドラルは内部が改装工事中でしたが、この街の雰囲気は十分味わうことができました。翌朝まだ暗いなか、カテドラル前の誰もいない広場へ。この贅沢を感じられるのもパラドールに泊まってこそのものでした。
さて、バスク地方へ向かうために空港のあるヴィーゴへ。サンチャゴからは列車で約50分。ウルサイス駅に到着後、ホテルに荷物を置いてカストロ城や旧市街の中心、ベスケーロ地区などを散策。ごく普通の港町ですが、歩いていると公園で子供たちが元気に遊んでいたり、キサール駅では用もないおじさんたちが夕方からずっと世間話をしていたり、などなど、スペインの日常を肌で感じることができました。
翌朝早く、ウルサイス駅と空港間を結ぶバスで空港に向かいましたが、バス・ストップはウルサイス駅から少し離れたところでした。前日、ホテルで確認しておいたのでOKでしたが、バスを利用するときは、必ずホテルに事前確認したほうがいいですよ。
ガリシアからバスク地方への移動。飛行機でビルバオまで行き、夜にはバスでサンセバスチャンへ。この日は移動が多くて忙しい一日でした。
昼過ぎにビルバオ空港に到着後、バスで市内へ。サンセバスチャン行きのバス出発まで5時間ほど。バスターミナルに荷物を預け、近くのサン・マメス駅から地下鉄でビスカヤ橋へ向かいました。Areeta駅で降り10分ほど歩くと、ありました!テレビで見て興味を持っていた橋、ビスカヤ橋です。早速、ゴンドラに乗り込み川向うへ。車やバイクが乗る場所の両脇が人のスペースになっていて、地元利用者もたくさん利用していました。橋の上部の橋桁はエレベーター工事中のため行けませんでしたが、相当な高さまで上るので工事していなくても、躊躇したと思います。
思ったより時間があったので、帰りはMoyua駅で下車して、ゲッゲンハイム美術館に寄り道。前衛的なモニュメントや建物はとても刺激的で、館内まで入らなくてもけっこう楽しめました。
無事、バスターミナルまで戻り、18:30発のバスを待つことにしました。出発する時間が近づいてくると、電光掲示板に何番ホームかが表示される仕組みになっています。ここで注意!サンセバスチャンは、バスク語では「Donostia(ドノスティア)」。電光掲示板にもドノスティアの表示が優先していました。さらに、バスによっては何番のりばという表示が出発ぎりぎりのことも。私たちのバスも全然表示されないので、バス会社のおじさんやまわりの人に聞きまわっていたら、3分前くらいになってやっと表示されました。日本人だと思って聞いたら中国の方でしたが、とても親切で、私たちがちゃんと乗ったか最後まで確認してくださりました。
さて、バスは一路サンセバスチャンへ。
宿泊は旧市街のサンタ・マリア教会からすぐのバル巡りにとても便利なペンションです。
バルでちゃんと注文できるかなあ、などといった心配も、カウンターに並んだ美味しそうなピンチョスを見たとたんにどこへやら。チャコリ(バスクの白ワイン)を一杯ひっかけていざカウンターへ。好きなピンチョスを指さして、店員さんにアピールすればOKでした。フォアグラ、マッシュルーム、イベリコ豚からチーズケーキまで。
Atari Gastroteka、Borda Berri、Gandarias、Bar Sport、La Vinaなどなど、食い道楽やのん兵衛にはたまらない街で、旅の疲れもどこかへいってしまい、夜遅くまでバル巡りを楽しみました。
翌日は、バスでオンダリビアへ。とても静かで品のある素敵な街でした。近くを流れるビダソア川の向こうはもうフランス。パラドールに宿泊されていた日本人の方にフランス側に渡れるボートが近くから出ていることを教えられ、早速ボートに乗り込みフランス、エンダイアまで行ってみました。ヨットハーバーとリゾートホテルがあるところで、スペインとはまたちょっと違った感じ。ゆったりとした時間が過ごせました。
ランチはオンダリビアに戻り、予約していた1つ星レストランAlamedaへ。日本人も修行に来るレストランらしく、料理には和の雰囲気も感じられ、リラックスした美味しいひとときを満喫できました。
旅の最後はバルセロナ。サンセバスチャンから空路でバルセロナへ入り、予約していたサグラダファミリアの入場時間がせまっていたので、タクシーで市内へ。
サグラダファミリアのまわりは大勢の人々で混雑していて、日本で予約しておいて正解でした。30年以上前にも来ましたが、まったく様子が変わっていて驚きました。
翌朝は、電車と登山列車を乗り継いでモンセラットまで足を延ばしました。天候が崩れ、霧もかかってきましたが、それはそれで幻想的。雨宿りで入った教会堂ではちょうどミサがはじまり、とても神聖な世界に包まれました。個人旅行ならではのひとときですね。
バルセロナに戻り最後の夜。ちょうど入れ替わりで来た娘夫婦とバル Cerveceria Catalanaでおち合い、家族みんなでピンチョスとワイン三昧。
そして、締めは夜のサグラダファミリアへ。昼とは違った幻想的な雰囲気に思う存分浸って最後の最後まで旅を楽しみました。
今回は訪れる街も多くて下調べが不十分でしたが、いつもお世話になっているパーパスジャパンの西澤さんにいろいろとアドバイスをいただき、大変助かりました。おかげさまで、素晴らしい旅を満喫できました。