【研修レポート】 南アフリカ ~ ボツワナ&ジンバブエ
期間:2019年12月5日~2019年12月13日
パーパスジャパン:西本
南部アフリカに研修旅行へ行ってきました。
野生動物に出会えるチョベ国立公園、世界三大瀑布のひとつビクトリアフォールズ、美しいテーブルマウンテンを望むケープタウンの街、アフリカ南東端の喜望峰を訪れました。
美しい砂浜のビーチ、切り立った断崖絶壁、雨季と乾季があるサバンナ、上質のワインを生むブドウ畑、バオバブの木、見事な滝、象、キリンからペンギンまで様々な動物に出会い、地球の大自然を感じることができました。ケープタウンも想像以上にとても美しい、刺激的な町で大好きになりました。
今回の南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナ9日間の旅を日本出発から時間の経過とともにまとめてみました。
12月5日(水)
23:30関空発エミレーツ航空でドバイ経由し、12月6日(木)16:35に予定通りヨハネスブルグO.R.TAMBO空港に到着。関空からドバイまでの所要11時間15分、ドバイ乗り継ぎが4時間25分(長いトランジットはトランプで暇つぶし)、ドバイからヨハネスブルクまで所要8時間25分 合わせて実に24時間5分(約1日)かけて南アフリカの地に下り立った。
VISAも入国カードも不要でパスポートだけを見せて簡単に入国。黒人男性の入国係員は日本人のパスポートを見せると「こんにちは」と日本語で気さくに声をかけてくれ、その笑顔でちょっと緊張感が解けた。ターンテーブルに進むと「TOSHIBA」看板が至る所に見えて日本のメーカーが遠く離れたここでも活躍していることに更に安心感を覚える。日本出発時はすっかり寒くなっていたが、ここ南半球のヨハネスブルクは初夏でこれから徐々に暖かくなろうとしていた。ちょうど訪れた時期は雨季(10月~2月)で小雨が降っていた。
とてもゆっくりスピードでわかりやすい簡単な英語で声をかけてくれる女性アシスタントのヴィッキーさんが我々を迎えてくれた。税関を出ると今年日本で開催されたラグビーワールドカップで優勝した南アフリカの選手の大きなポスターが目に入ってきた。
南アフリカの通貨は南アフリカランドで今回行くジンバブエやボツワナではUSドルが使えるが、南アフリカはランドしか使えないと出発前から聞いていた。またランドは日本円から両替をするより、USドルに両替してからランドに変えた方がレートはいいと聞いていたが、後々(帰国後)計算するとあまり大差はないようだ。その時はすぐに計算できなかったが、1ランド=約8円。10000円で1250ランドになる。1USD=14ランド 10000円を日本でUSDに変えると約90ドル=1260ランド。
空港から2階で直結しているホテルCITY LODGE HOTEL AT O.R TANBOホテルまで歩いて行き、ホテルチェックイン。スーツケースはヴィッキーが用意したポーターがホテルまで運んでくれた。ホテルで心付けを少し。3つ星ホテルではあったが、ヨーロッパの4つ星くらいの水準は十分にあるホテルであった。南アフリカの電圧はB3Lという丸穴3つの珍しいタイプだが、ヨーロッパや日本のプラグに対応できるように各種プラグも予め用意されていたのはうれしい。ここまで長旅だったためホテルに入って軽くシャワー休憩。もう外は暗くなっていた。
ヨハネスブルグはあまり治安が良くないと聞いていたので、街の中心までは行かず、街郊外のローズバンクにあるスターバックスの南アフリカ1号店まできれいな電車メトロロールで行ってみた。乗車にはGAUTRAIN SWIFTというICカードを買う必要があり、それにチャージをして乗車するが、1回だけの乗車でもそのICカードを買う必要があり、少々割高に。車内は清潔で明るく怖い雰囲気は全くなかった。
空港のO.R.TAMBO駅から途中サントン駅で乗り換えて1駅目のローズバンク駅に下車。駅からすぐのショッピングモールにスターバックスローズバンク店は併設されていてすぐに見つかった。ここで記念撮影をして近くのショッピングモールのイタリアンで夕食。ファーストフードやいろんなレストランがあったが、初めということもあり、無難にイタリアンでピザとパスタを選択してシェア。南アフリカワインがうまいと聞いていたが、まずはビールで乾杯。
戻りの電車は20:30が最終と聞いていたため、早くも終電に間に合わず、タクシーを呼ぼうとしたが、店員さんはUberウーバーが安いと勧めてくれて自分の携帯からウーバーを呼んでくれた。Uberの運転手はすぐに来てくれた。ホテルまで150ランドと言われたので10ランドのチップを追加してあげた。ホテルのポーターもそうだが向こうから奉仕を積極的にやってくれることが多く、チップで生計を立てているような雰囲気を今回の旅では何度も感じることになる。
この日はホテルに帰って長い一日が終わった。
12月7日(土)
いよいよこの日はビビクトリアフォールズへ移動。ビクトリアフォールズのあるジンバブエ行く際はヨハネスブルグを経由することが多いが、国際線でエミレーツ航空を利用する場合、ヨハネスブルグで1泊が必要になる。そして南アフリカ航空か英国航空ブリティッシュエアウェイズでヨハネスブルクからビクトリアフォールズ空港へ向かうが、今回は時間を有効に使える英国航空を利用。直行便は1日にそれぞれ1便ずつといった感じ。昨日と同様ホテルから歩いてO.R。TAMBO向かい、英国航空のチェックインカウンターでチェックイン。カウンターには黒人男性スタッフがいて、歌を歌いながらの陽気なチェックインだった。Bターミナルでチェックインして、ゲートはAターミナルから出発。ABターミナルは隣接しているが少し歩いた。
ヨハネスブルグ11:25発、ビクトリアフォールズ13:05着。南アフリカとジンバブエは時差がなく、所要は1時間40分。途中簡単なサンドイッチの軽食とドリンクのサービスあり。3:3の席。ビクトリアフォールズに到着し、パスポート検査へ。ジンバブエ共和国は空港でARRIVAL VISAを取得する必要がある。
ジンバブエに入国する回数によってVISAの種類が異なり、今回はジンバブエから陸路でボツワナに行き、そのあとまた陸路でジンバブエに戻ってくるため、2回ジンバブエに入国するということでダブルエントリーのVISA(45USドル)をはじめのビクトリアフォールズ空港で取得した。もしボツワナにはいかない場合はシングルエントリーVISA(30USドル)で可能。また今回は行かなかったがザンビアにも入国する場合はマルチVISA(80USドル)またはダブルエントリービザ+シングルエントリーVISAを取得し、更にザンビアのシングルエントリーVISAが必要になる。マルチVISAは枚数制限があり、ジンバブエ入国時に購入できない場合は後者になる。今回はダブルエントリーVISAを購入し、パスポートに一枚のシールが貼られた。
その後、荷物を受け取り税関出口で。英語アシスタントのMRエマニュエルが我々の看板を掲げて待ってくれていた。空港ではいきなりアフリカンダンスと音楽で出迎えてくれたが、これは後でCDを売りたかっただけ気づく。そして1枚購入してあげた。
バンに乗って今日の宿、THE KINGDOM HOTELへ約20分。空港からホテルへの道は舗装されているもの両サイドが国立公園で草木が生い茂り、イボイノシシやサルやインパラが登場していきなり興奮。興奮が冷めやらぬままにビクトリアフォールズの街に入ってきた。街には小動物がチラホラ。
まさにアフリカのリゾート感たっぷりのキングダムホテルに到着。広いロビーでウェルカムドリンクをいただき、ひとまずロッジ風の部屋に入って小休憩。上から見ると楕円形に囲まれた建物の中庭に木々と池を配したような作りで、池には小さいワニも放し飼いにされていて「小ワニに注意」という看板が立っていた。日本のホテルだと小ワニでも絶対に許されないだろうなと思われた。街に野生のイボイノシシがチラホラ見かけられ、日本の住宅街にいたらすぐ捕獲するところだが、みんなそれが当たり前というような平然とした感じにアフリカの魅力をさっそく見つけた気がした。
16:00になり、ザンベジ川のサンセットリバークルーズに出発。ビクトリアフォールズの滝はザンベジ川の滝だが、このサンセットクルーズは滝より上流で行われる。車で約15分すぐにクルーズの乗船場についた。2階建てのボートの1階2階にテーブルと椅子が並び、1階の一番前のテーブルに座った。フリードリンクということでZAMBEZIと書かれた缶ビールをグラスに注いで簡単なチキンとミートボールなどのおつまみが出てきて乾杯したらボートが動き始めた。
幅が広く穏やかに流れる薄茶色のザンベジ川のさらに上流にむかってボートはゆっくり進んでいった。心地よいボートの風でゆっくりビールを味わおうと思っていたら、バッファロー、バッファローの声が、どこどこ?と乗った側の左岸を見ると草の茂みから黒い体と二本の角が見えた。カメラを向けたら、今度はHIPPO、HIPPOの声が。一緒に乗ったエマニュエルが指さす方向をみると川の中にカバの頭?が遠くにかすかに見えている。船が近づくと頭から出た二つの耳が確認でき、ようやく本当にカバだと確認できた。さらに上流の右岸遥か遠くにELEPHANTがいると船長が叫び、カメラの望遠レンズを使って黒い物体に焦点を合わせると確かに象が、、、。何という視力。
目がいいとは聞いていたが、その方向に多くのボートが近づき、アフリカのBIG5のうち二つをもう既に制覇していた。BIG5はライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファローで南アフリカの紙幣のデザインにも採用されている。インパラ、ワニ、白サギ、サルなども登場した。少し曇りがちで見られないかと諦めていただが、ぎりぎり太陽が顔を出し、サンセットクルーズということで何とかクリア。思った以上にいろんな動物が見たあっという間の2時間だった。
12月8日(日)
ヴィクトリフォールズ発着チョベ国立公園終日観光。
その前にこの日は夜明け前に起きて隣の5つ星のヴィクトリアフォールズホテルで朝焼けを見に行った。ホテルの庭から真正面にビクトリアフォールズ橋がかかり、その方向から美しい朝日が拝めると聞いていた。幸いこの日は晴れて昨日の夕日よりもきれいな朝焼けと朝日を拝むことができた。
すぐ近くのビクトリアフォールズ駅には世界最高峰の列車のひとつロボスレイルが停車していたので線路に入って記念撮影。
7:30に昨日と同様エマニュエルのドライブでホテルを出発し、チョベ国立公園のゲートKASANEの街へ。
途中、1時間半ほど走ったところのカズングラでジンバブエとボツワナの国境を超える。簡単な出入国管理局の建物だけが道の途中で登場して停車。まずはジンバブエの出国検査、数m進んでボツワナの入国検査。靴の裏を薄く水を張ったトレイにつけて軽く洗って?進んだ。動物達は横のブッシュを行き来しているようだったので人間も検査なしでやろうと思えばできるのかなという感じでもあった。危険な動物に遭遇する可能性はあるが。ジンバブエ側では別の車でチョベマリーナロッジの女性アシスタントが出迎えてくれて約15分でロッジに到着。
ロッジのゲームドライブ参加のサインをして、いよいよ4WDに乗り換えてチョベ国立公園のゲームドライブスタート。公園のゲートの中に入って間もなくするとインパラやマングースが登場。マングースと教えてくれなければミーアキャットと思っていたかもしれない。ブッシュを抜けて広いチョベ川の平原に出るとバッファロー、サギ、ホロホロ鳥、ワシ、イーグル、アフリカハゲコウなどさまざまな種類の鳥、カバ、オオトカゲ、ワシ、イボイノシシが登場し、それ以外はインパラのオンパレード。すべてインパラと思っていたが、リードバック、スタインボック、ゲムスボック、スプリングボックなど若干違いがあったようだ。そろそろBIG5出てきてーと願っていたら、BIG5よりでかいキリンが遠くに登場して大興奮。カメラの望遠も最大値になった。
象を見ないままあっという間の2時間のゲームドライブでロッジに戻ったら、スタッフから象どうだった?という質問に見られなかったと答えるととても驚いた様子。ここでは象が通常見られるのが当たり前のような雰囲気だった。気を取り直してロッジでアラカルトの昼食でビール。500gのハンバーガーを頼み、ポテトフライもついて美味しかったが腹がはちきれんばかりの満腹に。
午後はチョベ川のボートドライブ。ロッジからそのままボートが出ていて、15畳はあるかなという長方形のボートに4人貸し切り状態で乗ってかなり広々と過ごせた。ここでもドリンク1本どうぞと勧められてLOUIS LAGERの缶ビールを選択。川はどっちに向かって流れているかわからないくらい広くて穏やかな流れだったが、後で地図を見ると昨日のザンベジ川のずっと上流にチョベ川の支流があり、そのチョベ川を往路は上流に向かって中州の左側(ボツワナ側)を通り、復路は右側(ナミビア側=下流に向かって左がナミビア)を下っていた。カバの背中に鳥が止まっている愛くるしい姿を何度も見たが、後で調べたら大型動物の皮膚についたダニや寄生虫類を鳥は食べて共存しているとの事。
船長がこの後でワニ100匹は見られるよと言ってまた午前の象のように大袈裟に言っているのだろうと思っていたが、それは本当だった。カバ1頭にワニ100匹くらいが群がって順番に体を回転させながらカバの肉をえぐる様に食べていた。昨日このカバはワニに捕まったようで船長はそれを知っていた。2時間と聞いていたが3時間くらいのボートドライブでシカ系の動物やバッファローの群れも登場したが、ここでも期待の象の姿は見られなかった。昼間は暑いので休んで、早朝や夕方の涼しい時間に動物は活発になると聞いていたが、ライオン、ヒョウ、象が見らなったのは時間帯の影響もあったかもしれない。
国境での待ち合わせ時間を裕に1時間は超えていたが、エマニュエルのドライブでビクトリアフォールズの街に戻った。その道中、エマニュエルが突然、前方に象がいるとささやいた。当然、前を見ても道以外の何も見えない。車が数百メートル進んだのちに象の姿が確認できた。チョベ国立公園のゲームドライブで見られなかった象がこんな道路でしかも間近に登場。思わず興奮して大声が出そうになったが、アマニュエルが「シー」と象が逃げるので静かにするように言ったため、固唾を呑むように見守りながら、シャッターを押した。
やっぱり動物は国境や国立公園など関係なく自由に移動しているということを改めて実感できた。その後もまた象が現れた。夕方に動物が活発になるのも実感できた。また国立公園のゲームドライブでなくても動物は見られるといことは往路で何度も象の糞を見た時点で気づくべきだった。
ホテルに一旦戻り、夕食はBOMAレストランのアフリカンバーベキューとダンスショー。ホテルから車で5分レストランに到着。入口でアフリカの民族衣装を羽織らせてもらい、肩から結んでくれます。最初に「チブーク」というお酒で乾杯。ジンバブエで食前酒のようで、白っぽくてドロっとしていて臭いが強烈。アフリカンバーベキューは名のとおり炭火で羊の丸焼き、サーロインステーキ、ポークステーキ、チキン、ヤギ、インパラ、ダチョウ、イボイノシシなどの肉もあった。珍しいのが芋虫だが、これはトライせず。
ボンゴの音がリズムを刻み始まると、アフリカンダンスショーが始まり、男女のパーカッションの低音が身体に響いた。アフリカンダンスショーがこの後、更に盛り上がりそうな事が予想できたが、早めにレストラン入りしていた我々は朝も早く、サファリに満喫でお腹も満たされ、目がうつろになり、少し早めに切り上げた。
12月9日(月)
ビクトリアフォールズに到着して3日目。滝は近くにあり、滝の音は既に聞こえていたが、今回の旅のハイライトのひとつ滝をまだ見ていなった。
この日は午後飛行機の移動もあるため余裕を作るためにエマニュエルが1時間早めて7時にホテルを出発。車で5分滝の入口に到着。歩いても来られる距離だったが、夜は危険な動物もでることと、滝を出入り口は日中のみオープンということで3日目になった。
今は雨季ということでこの日も小雨が降っていた。当然、水量も多いように思えたが、水量は乾季が始まる4月頃が一番多い。上流で雨季に降った雨がここで最大になるのは雨季が終わって、乾季が始まるこの頃で乾季が終わる頃まで徐々に減っていく。ただ水量が多いとしぶきが多く、滝が見えないこともある。1月から3月、6月から8月が程良く滝が見られて、4月、5月は多すぎる、9月~12月は少ないということになる。
滝は大きく分けて左から①デルズカタラクト、②メインフォールズ、③アームチェアフォールズ、④ホースシューフォールズ、⑤レインボーフォールズ、⑥イースタンカタラクトと並んでいて遊歩道があり、順番に展望台から見ることができる。①と②がジンバブエ側、③~⑥がザンビア側となり、今回はジンバブエ側の水量は多かったが、ザンビア側の水量はほとんどなかった。
入口前のお土産屋でカッパを借りていたが、それでもびしょびしょになるくらい滝しぶきが雨のように降っていた。小雨が降っていたので雨が強くなったと思ったが、アマニュエルがこれは滝のしぶきだよと教えてくれた。水量の少ない12月でも十分な迫力はあったので4月はとんでもないことになると想像できた。
通常なら30分くらいで見られるが、たくさん写真を撮りながら1時間くらい滝の観光を楽しんだ。今回は行かなかったがデビルズプールは国境を越えてザンビア側からの1日5回ツアーが催行されている。(水量が少ない8~12月のみ)
バオバブの木を見て、ハンドメイドのアフリカのお土産のショップに立ち寄ってホテルに戻り、チェックアウトを済ませて空港へ。
BA6282便VFAJNB 1355 1535 とBA6431便JNBCPT 1800 2010でケープタウンに行く予定が、BA6282便が機材の故障で大幅DELAY。変わりの機材が到着して約3時間20分遅れで1715に出発。JNBCPTも次の便BA6415 2040発に振り替えられて、ケープタウンに到着したのは23:00頃。英語ドライバーガイドのMR.エンリコが出迎えてくれて、ホリデイインケープタウンのホテルに着いたのは00:00頃になっていた。ホテルでブッフェの夕食が含まれていたが、最終日に振り替えてもらった。
12月10日(火)
ケープタウンと喜望峰観光。
ブッフェの朝食を食べて、8:00ホテル出発し、まずはテーブルマウンテンのケーブルカーへ。強風、バッテリー、パワー、メカニックの影響でよく止まるそうだが、この時間も運休で、ライオンヘッドの記念撮影。
その後、カーステンボッシュ植物園へ。テーブルマウンテン一帯は世界自然遺産に指定されているが、ここはテーブルマウンテンの南側斜面に広がる遊歩道が整備された本格的な植物園。ここでのんびり一日過ごしてもいいような広い敷地に色とりどりの花が咲いていた。テーブルマウンテンの地形の影響で北側斜面とは異なる穏やか風で常春のような空気が流れているとのこと。
名残惜しいまま、車でケープ半島の東側をドライブ。高台からサメを監視する小屋に管理人がいて、そんな中ビーチで平気に泳いだり、サーフィンする人がいるのも不思議な感覚を覚えたが、数段階で当日の危険度を表す看板が出ているとのことだった。
FISH HOEK GALLEY RESTAURANTでロブスターのランチの後、いよいよボルダースビーチに到着し、入場チケットゲード出ると小さなビーチにぎっしりのケープ・ペンギンが期待通りに生息していた。人を怖がらないため、とても近くでとてもかわいいペンギン達と同じくらいの多数の黒鵜を見ることができた。
車は更に海岸線を南下して、いよいよ喜望峰自然保護区に到着。頂上へケーブルカーの乗り口付近でバブーン(ヒヒ)達がお出迎え。頂上の灯台ではここで遭難する船が多かったのもうなずけるほど想像以上の暴風が吹きあげてきていた。
眼下にケープポイントとディアスビーチの向こうに喜望峰を望み、これまた想像以上の美しいエメラルドグリーンの海が広がっていた。バルトロメウディアスが発見し「嵐の岬(CAPE of STORMS)」と呼んだが、のちにバスコダガマがここを通ってインドへの航路に成功し、ポルトガル国王マヌエル1世がポルトガルに希望を与えるという意味でこのアフリカ最南西端を「喜望峰」と命名したそうだ。喜望峰はアフリカの最南端ではなく、最南西端で最南端はアグラス岬。
眼下に見ていた喜望峰に車で移動するとダチョウが出迎え、「CAPE OF GOODHOPE」の看板の前で記念撮影し、帰りはケープ半島の西側の美しい海岸をドライブし、チャンプスマンズベイ、ハウト湾、キャンプスベイを通って、ケープタウンのウォーターフロントに戻った。
イタリア料理「MELONCINO RESTAURANT」で夕食後、エンリコの好意でケープタウンの美しい夜景を拝んで一日が今日も長い一日が終わった。
12月11日(水)
午前ケープタウン観光の続きと午後自由行動。
予定より1時間早めて8:00に出発してテーブルマウンテンのロープウェイを再トライ。下から動いているのが見えていたが乗車寸前でまたストップ。約1時間待って諦めかけたところで運転再開し、粘って待って良かった。ロープウェイは中で回転しながら四方八方を見ることができた。
頂上は遊歩道が整備され、いくつかのコースがあり、岩場から黄色の花が咲き誇っていた。下から見るテーブルマウンテンとは対照的に頂上から奥側は凹凸のあるバックマウンテンが連なっていた。
最短コースを散策して下山してこの後のワイナリーへ。
南アフリカで一番老舗1685年設立のGROOT CONSTANTIAのワインを試飲して特にフルーティーで美味しかったシャルドネ品種の白ワインを購入。赤ワインは南アフリカの独自の品種ピノタージュPINOTAGEが美味しかったため、今回は行かなかったが、ステレンボッシュの赤ワインをスーパーで購入して持ち帰った。
街に戻り、午後は自由行動ということでボカープ博物館があるカラフルな地区マレー・クオーターを散策。ジャワやマラッカから来たムスリムの子孫が作った街で治安が悪いと聞いていたが、特にそんな感じはなかった。
ホテルに戻る途中で見つけた日本食レストラン「とも」でランチ。その後、昨日ドライブ途中で立ち寄ったキャンプスベイの夕日を見るためにタクシーに乗った。最終日にふさわしい見事なサンセットと夕景をみることができた。
12月12日(木)
朝の自由散策。
少し怖い雰囲気も感じながらケープタウン駅へ渡る交差点でこの道路を渡るのは有料だと言ってきた男を無視して市民のように少し速足で歩きながら、駅を見学し、スーパーで最後のお土産を購入して、名残惜しいケープタウンの街を後にして、ケープタウン空港でエンリコとお別れした。
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美しいエメラルド色の海があり、切り立ったテーブルマウンテンがあり、良質のワインを産むブドウ畑があり、世界三大瀑布のひとつビクトリアフォールズがあり、野生の象やキリンそしてペンギンにも出会い、喜望峰や美しい夕日を望む国立公園があり、世界の他の都市では味わえない多くの要素に同時に楽しめる感動たっぷりの旅だった。国立公園では適者生存の自然界の法則のようなものも目の当たりにし、自然の恩恵を改めて知るとともに神秘的な地球の大自然を大切にしていきたいなと思った感慨深い旅になった。
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