イタリア・シチリア島の旅10日間

期間:2020年2月13日~2020年2月22日
T.M. 様

GON-001639

定年退職後、例年、夏の終わりか秋に海外旅行に出かけるのですが、2019年は夫が入院し、その季節の旅行はやめにしました。その後無事退院。体調も回復してきたので、冬場にどこかに出かけたい、と思ったときに、何年か前に旅行雑誌で見たシチリアのアーモンドの花を思い出しました。
そのころ、なんとか見たいと思い、いろいろ資料を集めたりしたのですが、なかなか思うようなツアーがなかったので、いつの間にか「そのうちね」リストに入ってしまっていたのです。

70歳を越し、実は「そのうち」が自分たちにはもういくらも残っていないという気持ちがわいてきて、ぜひともシチリアへ!と改めて情報集めに入りました。いろいろ旅行社のパックツァーを当たりましたが、駆け足の旅行が多く、どっぷりアーモンドの花に浸りたい我々の希望にはそいませんでした。そのとき、以前一度お世話になった御社のことを思い出し、依頼のメールをしました。担当してくださったのが、以前の旅行の方と同じでしたので、ついつい気軽に好き勝手な希望を並べ立てたり、分かりきったことをお尋ねしたりしましたが、一つ一つ丁寧にお返事をくださり、安心してお任せすることができました。

1週間ほど前に日程表が届き、わくわくしながら出発の準備を進めました。

2月13日、アリタリアローマ直行便にて成田発。

ローマにてカターニャ行きに乗り継ぎ、定刻に着陸しました。新型肺炎の流行中で、この空港で発熱の検査を受けました。無事通過。

空港出口では予約したタクシーの運転手さんが待っていました。この方は、以後の2日間も専用車の運転をしてくれました。ホテル着10:30。

14日 カターニャ市街散策

ウルシーノ城では、シニア割引がありました。65歳以上で入場券6€が4€に割引になります。
カラバッジョの特別展をやっていたので見て来ましたが、CGを使った展示をやっていて興味深かったです。

ホテル7階のレストラン「Etna Roof」からのエトナ山
ホテル7階のレストラン「Etna Roof」からのエトナ山

現代の建物を遺跡の上に載せたまま発掘が続く古代オデオン劇場
現代の建物を遺跡の上に載せたまま発掘が続く古代オデオン劇場

15日 専用車にてバロックの街へ

ラグーザ、ノート、シラクーザと回り、カターニャのホテルに戻りました。運転手さんが、「Mandorlaの花はノートへ行けば見られるよ。」と言っていたので楽しみにしていました。

ノートに近づくとレモン、オレンジの畑に混じってマンドゥーラ(?発音が難しいです)が出てきました。メインキャストが早々と現れちょっと拍子抜けです。

ラグーザでは下のイビザ地区に駐車したのでひたすら登る、登る。
ラグーザでは下のイビザ地区に駐車したのでひたすら登る、登る。

シラクーザ、カラバッジョ「聖ルチアの埋葬」がある。サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会
シラクーザ、カラバッジョ「聖ルチアの埋葬」がある。サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会

ノート。華やかな装飾のカテドラーレ。汗ばむような日でした。
ノート。華やかな装飾のカテドラーレ。汗ばむような日でした。

これもまた華やか。バロック装飾あふれるドゥオモ。
これもまた華やか。バロック装飾あふれるドゥオモ。

16日 専用車にてカルタジローネ、
      ピアッツァアルメリーナを経てアグリジェントへ

この日はずっとドライブ中アーモンドの花が眺められました。また、ミモザも花盛りで、どんどん期待が高まります。ホテルは、神殿の谷が一目で見渡せるところで、その向こうに地中海が穏かな姿を見せていました。

夜になって、何気なく窓から外を見ると、ライトアップされた神殿が見えました。向かって左橋のヘラ神殿からコンコルディア神殿に続く並木道もライトアップされていました。

カルタジローネ。142段それぞれに異なる柄のマヨルカ焼きタイルがはられているスカラ
カルタジローネ。142段それぞれに異なる柄のマヨルカ焼きタイルがはられているスカラ

ホテルの窓から眺めたライトアップされたコンコルディア神殿
ホテルの窓から眺めたライトアップされたコンコルディア神殿

ピアッツァ・アルメリーナ。ビキニの娘どころかこんなデザインのモザイクも。寝室のようです。
ピアッツァ・アルメリーナ。ビキニの娘どころかこんなデザインのモザイクも。寝室のようです。

17日 神殿の谷散策

神殿の谷まで、徒歩で15分ほどでした。ホテルを出たところからマンドゥーラ攻撃!
やっと、永年の望みがかないました。セキュリティを通りチケット売り場から入場し、少し登ると並木道が始まりました。古代の城壁の向こうには地中海がきらめいていました。午後からは州立考古学博物館へ行きました。

早い時刻にホテルに戻れたので、市バスで旧市街まで出かけました。夕陽を浴びて真っ赤に染まる教会のファサードが美しかったです。

桜というより桃の花に似ているようです。
桜というより桃の花に似ているようです。

何枚撮っても飽きません。
何枚撮っても飽きません。

あちらにもこちらにもマンドゥーラ
あちらにもこちらにもマンドゥーラ

そういえば、神殿の谷には遺跡もあったのでした。ディオスクロイ神殿。
そういえば、神殿の谷には遺跡もあったのでした。ディオスクロイ神殿。

18日 ホテル周辺散策 → トレニタリアでパレルモへ

すみません。せっかく高速バスについて調べていただいたのに、現地で気が変わってしまいました。のんびり走る列車で、沿線のこれぞシチリアという景色も素晴らしかったです。パレルモに近づくにつれ、平坦な土地が多くなり、野菜(アーティチョーク・フェンネルなど)の畑も増えてきました。

パレルモのホテルは、クアットロカンティの真横でどこへ行くにも便利でした。

いたるところに、オリーブとアーモンドの畑。春爛漫。
いたるところに、オリーブとアーモンドの畑。春爛漫。

トレニタリア。アグリジェント中央駅
トレニタリア。アグリジェント中央駅

19日 パレルモ市内散策

またもや、予定変更です。乗り降り自由市内観光バスというのに乗るつもりでしたが、主な見所はホテルから徒歩圏内だったので、歩きました。(24836歩!)

パラティーナ礼拝堂では、シニア割引がありましたが、「Only European!」と言われました。更に、希望していない特別展も勝手に抱きあわせで代金請求され、更に更に売店で買い物をしたのですが、計算が合わないので抗議したところ、「バッグ代が含まれている。」と欲しいと言っていないバッグ代をとられ、「バッグはいらない。」と言っても無視されました。カターニャのウルシーノ城を思い出し、いろいろなところがあるものだと思いました。何事も経験です。

パレルモ大聖堂
パレルモ大聖堂

サン・ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会。石塀の上に通路があり目の高さで見ることができます。
サン・ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会。石塀の上に通路があり目の高さで見ることができます。

大理石を用いた床には黄道十二星座の日時計が。
大理石を用いた床には黄道十二星座の日時計が。

パラティーナ礼拝堂。黄金のモザイクです。当日は州議会が開かれていて、ここだけ入場できました。
パラティーナ礼拝堂。黄金のモザイクです。当日は州議会が開かれていて、ここだけ入場できました。

20日 専用車にてモンレアーレ、トラパーニ「塩の博物館」

塩田では、珍しいフラミンゴも見られ、見つけるたびに運転手さんは指差して教えてくれました。

今回の運転手さんは「No problem!」1点ばりの方で、スマホの翻訳機能を使って意志を通じ合いましたが、スマホがおばかで「えっ?ええっ!」と言うこともありました。楽しい方だったです。

運転手さんの提案でセジェスタの神殿へ。セジェスタ渓谷の切り立った崖の上に建つ。
運転手さんの提案でセジェスタの神殿へ。セジェスタ渓谷の切り立った崖の上に建つ。

ヌピアの塩田。冬季はタイルをかぶせ、水分を抜く。風車が見えるのが博物館。併設のレストランは冬季休業中。
ヌピアの塩田。冬季はタイルをかぶせ、水分を抜く。風車が見えるのが博物館。併設のレストランは冬季休業中。

モンレアーレの回廊の柱。様々なモダンなデザインの黄金のモザイクが明るい日差しに映えていました。
モンレアーレの回廊の柱。様々なモダンなデザインの黄金のモザイクが明るい日差しに映えていました。

20日 パレルモ空港 → ローマ → 成田 → セントレア

運転手さんのお迎えでパレルモ空港へ。海際のきれいな空港でした。
成田、セントレアと閑散としていて、状況が出発前より悪くなっている感じがひしひしと伝わってきました。自宅に戻り、一週間ほどしたときにNHKの「空港ピアノ」という番組でパレルモ空港が出て、夫と二人で思い出にふけってしまいました。

どこに行っても眺められる地中海と車窓に次々現れるたわわに実るレモン、オレンジの畑、行儀よく並ぶオリーブの木、ミモザそしてアーモンドの花と、まさに春爛漫のシチリアを旅しました。田舎の道をのんびり走りながら、若々しい緑の牧草地のなだらかな斜面の向こうに地中海の青い海を眺めたときなど、心が晴れ晴れして、思わず「ヒャッホー!」と声をあげたいほどでした。本当にいろいろとありがとうございました。

ツアープランナーからのコメント

おかえりなさいませ!念願のアーモンドの花がこれほどまでに満開とは!!とっても綺麗ですね。
またお二人のアクティブさにも頭が下がります。
パレルモへは予定を変更して列車で行かれたとのことですが、現地で臨機応変に決められるのも個人旅行の醍醐味ですね。お二人の長年の希望がかなったご旅行になったようで、とても嬉しく思いました。また機会がありましたらお声がけください!!

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