ミルフォードトラック ガイド付ウォーク(54km4泊5日)に参加してきました。
「世界一美しい散歩道」といわれるミルフォードトラックを歩くことは私の長年の夢でした。
当初は私と同じく山歩きが好きな娘と二人で参加する予定でしたが、最終的に私一人の出発になりました。昨年11月より何度も何度も相談に乗ってくださった旅行社の方に全幅の信頼を寄せていたのも大きな後押しになりました。
ウォーキングツアーが始まる前日、クイーンズタウンで説明会があり、参加者41名で日本人は私1名である事を知り、覚悟していたとはいえぼう然となりましたが、朗報もあり、豪雨の被害で一部ヘリ輸送になっていたのが通しで歩けるようになったとの事でした。
1日目
クイーンタウンよりウォーキングで出発点となるグレイドハウスロッジまでの移動
バス、船を使い歩くのは1.5km。到着後、ロッジ周辺のネイチャーウォークがあり、そこはすでに太古から変わらないような深い森がどこまでも拡がっていました。
ディナーはうわさ通りフルコースディナーで毎回前日に3種類のメインから選びます。これが想像していた以上に大変なディナーで、食前から主にワインをボトルで飲みはじめ、食後まで2~3時間続くのには驚くばかりでした。
2日目
グレイドハウスロッジからポンポローナロッジまで16kmウォーキング
ミルフォードトラックの出発点であり、朝食の前に自分で作ったランチを持って出発します。クリントン川沿いに歩くトレイルは、鳥のさえずりが全く途切れることがなく、時折トレイルまで姿をみせてくれることもあり楽しいウォーキングでした。
3日目
ポンポローナロッジからマッキノン峠を越えて、クィンティンロッジまで15kmウォーキング
早朝起床し、6時すぎからランチの準備をしての早い出発となり、すぐにぐんぐん上りはじめます。
一日で標高を600m上り、900m下るこのトレイルのハイライトです。南緯43度にあるため森林限界が900mと低く、登るにつれて景色がどんどんスケールを増していき、まるで日本の2500m以上の山々を縦走しているようなながめが続きます。雪が解けて岩肌をキラキラ光りながら幾筋も流れ落ちる様には言葉を失いました。
マッキノン峠あたりは霧氷も見られるほど気温も低く、吹き飛ばされるように感じる程風も強く、目の前にある湖を楽しむゆとりもなく前へ前へ進むのがやっとでした。岩陰でガイドさんが背負ってきて手渡して下さる熱々のホットココアは冷えた身体に染み渡りました。
峠を越えると今度は深い谷をはるか遠くまで見渡せるながめが目の前に拡がり、胸が詰まるほど感動的で、「世界一美しい散歩道」を心から楽しめました。
ランチ後は、ただただクィンティンロッジを目指して下って行き、7時間ほど歩いてロッジに着いた後 荷物を置いて、世界で5番目という高さを持つサザーランド滝へ往復1時間半かけて見に行きました。身体の疲れが吹き飛び、息をのむような美しさでした。
4日目
クィンティンロッジからサンドフライポイントまで21kmウォーキング
この日は最も歩く距離が長く、54kmトレイル到着地点のサンドフライポイントまでしんぼう強く歩き、船で渡ってマイターピークロッジまでの一日でした。
ランチの後、橋が流れたため川の中を渡る箇所があり、サンドフライポイントまでは靴も重く、最終地点に着いた時の喜びと安堵は想像以上に大きく、先に到着していたメンバーに迎えられ興奮渦巻く熱い思いを味わいました。
5日目
午前中ミルフォードサウンドクルージング後、バスでクイーンズタウンまで移動
雨であったが大役を終えた安堵感の中でのクルージングとなり、何よりウォーキング中晴れに恵まれ幸いでした。
帰国に当って、再び旅行社の方に数々の変更に伴う手配をしていただき、私自身は不思議なほど不安も無く帰国することが出来ました。感謝の気持ちでいっぱいです。