広島のまとめです。全部で4編作りました。
期間:2020年10月25日~2020年11月4日
石岡 様
GON-001659
広島のまとめです。全部で4編作りました。
広島市内は写真が撮れなくてどうにもなりません。
ドームの警備をしている方に話を聞きましたが、お化粧が行き過ぎて、雰囲気が消えている、とのことでした。今回ドームの補修では、少し元に戻すとの意向のようでした。資料記念館での印象も同様で、集団で見に来ている小学生達の表情もまったく、変化を感じているようではありません。とりあえず。
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WWII後75年経ち、「70年は草木1本生えない」と言われた街は残留放射能は確認できないが、平和公園内のモニュメントを除いて、一応外見的には復興していた。現況をまとめる。
1)平和記念公園
元安川と大田川に挟まれた川中島の半分が公園となっており、元安川の対岸に原爆ドーム(現在、補修中)がある。
*レストハウス(被ばく建物、旧燃料会館)
地下には当時をしのばせる部分が残り、唯一の生存者の記録が残されている。
*広島平和記念資料館(丹下健三氏の設計)
現在ドームの模型はない。被爆者の遺品等が展示されている。地下には新着の遺品がある。初代館長の長岡氏の活動もまとめられている。
*国立広島原爆死没者追悼平和祈念館
死没者名と写真の記録場所。情報展示コーナーでは四国五郎氏の「弟よ」の紹介ビデオ
が(ナレーション:木内みどり)上映されていた。
*原爆死没者慰霊碑
水に浸る碑文の右端のパネルが一枚外されていた。内容は同一の各国語のパネルであるので、外されたのは中国語と推定される。遠くにドームが見える。
*原爆の子の像
遠くからも良く見える。記念写真を撮る団体もいた。
*動員学徒慰霊碑
出身校名だけが羅列されている。関東地方からも来ていた。
*爆心地
この場所の上空600メーターの位置で爆発した。
*広島県立美術館
縮景園敷地内に建てられている。ウズベキスタンのスザニを含む中央アジアの美術品を展示している(館配布物からの転写)。
2)世界平和記念聖堂
カトリック教会の司祭が世界を回って募金して1954年に完成。オルガンはケルンから贈られたものとのこと(尚、ケルン市内には「ひろしま公園」がある)。
1620年に作られたが、1758年大火で焼け、1788年に改修され、現在の回遊式庭園になった。
1951年に補修未完成ながら再び開園し、建物を補ってきた。
【 呉 】
この街はWWII前は軍港で、この近くで大和も含む戦艦も作られ、WWII時は激しい空爆の対象となり、ほぼ完璧に破壊され、現
在は戦艦大和記念館や退役潜水艦で集客しているが、産業の中心は海上自衛隊と造船のように見えた。
1)大和ミュージアム
10分の1に縮小した模型をドック様の場所で展示。その隣に軍拡の経緯が示され、乗員とその遺族のビデオが流されている。最後の出撃前の一時帰宅時には「乗艦したくない」との言葉を残す乗員もいたようである。隣にはゼロ戦、潜航艇(共に現物)が展示されている。
2)海上自衛隊呉資料館
2004年まで現役だった「あきしお」が屋外に実物展示されている。
3)海軍カレー
いくつかのoptionがあるが、今回はtoppingにステーキの乗っている艦長カレーにしてみた。
宮島と岩国です。
宮島はカキがウリのようです。焼きカキも食べたかったけれど、焼くのに20分待ちというので、パスしました。お店はパンパンに客が入っていました。ロープウェーもかなり混んでいる状態でした。
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神の島として崇められてきたこの島、宮島にある厳島神社の祭神は女神で社殿はもともと593年に建てられ、1168年に平 清盛が現在の規模に拡張した。島は大きく2分され、陸側に厳島神社、海側に806年に弘法大師が開いた弥山がある。
1)大鳥居
2020年11月現在、補修作業のため足場がかけられている。
2)厳島神社
海の中に寝殿作りで作られている。
3)五重塔
1407年に作られた和・唐の折衷型。外観のみ。
4)能舞台
海の中に吹き曝し状態で建っている。能が演じられることもあるとか。
5)獅子岩展望台
厳島神社の裏から宮島の海側へケーブルカーで登った場所にある、高さ433メーターの展望台。
6)あなご弁当
島内部でも販売されているが、これはフェリー乗船前に陸地で購入したもの。
7)かき
この店は焼きかきをウリにしているが、年中生かきを提供できることを宣伝している。写真を撮る前に食べてしまって殻だけ残っている。
8)モミジ饅頭
多くの店で機械的に焼いている。餡の種類の多様で、揚げたものもある。
【 岩国 】
錦帯橋と岩国城がある。最近F-35Bが岩国基地に配置され、岩国市に対する地方交付税の交付額が全国一になったと報道されている。岸に上がった場所に日本酒の試飲場所がある。
ホテルは極めて快適でした。古い街中にもホテルは1軒あるようですが、たどり着くのはかなり困難ではないかと思います。車で入ろうとしている人が道に迷って、私に助けを求めてくるぐらいでした。
竹鶴はテレビの番組のせいか、客の扱いが高慢になり、オススメしたくない状況でした。半日で見切ってしまうぐらいの内容です。
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江戸時代、農産物のほかの換金産品として海水からの製塩を1650年以降行ってきた。この地域は塩の利益で寺を作り、製塩業者は酒作りに進出した。WWII中は金属精錬(現:三井金属鉱業)を行っていたものの、空爆の対象とはならず、江戸時代の建物が残った。
1)森川邸
もとの塩田だった場所を大正初期に埋め立て、明治前期に造られた別の富豪の家屋を移築し、部分的に増築した。使われている木材の量と質は高い。庭園も良く手入れされている。
2)松阪邸
この建物は1818年に建てられたもので、1879年に改築された。母屋大屋根の破風様の作り、菱格子、出窓を特徴とする。
3)西方寺
1702年に建てられた浄土宗の寺。さらに右手の段を上ると、京都の清水寺を模したとされる普明閣があり、竹原全体が見渡せる。
4)長生寺
ここにも「おかかえ地蔵」がおられた。
5)地蔵堂
長命寺に行く途中に建っている。
6)街並み
常時公開していない場所が多いが、狭い道に接して古い町の感じが残っている。(酒蔵のマーク、竹鶴酒造、藤井酒造)
7)お好み焼き
この街一番と称せられる店で。
8)日本酒の試飲
酒蔵では試飲できず、この街の3軒の蔵の酒をホテルで飲んだ。銘柄が表示されているだけで、説明はなかった。
9)頼山陽像
1781年竹原で生まれ、1832年京都で亡くなった江戸後期の学者。実家の簡素な居宅は街並みの奥で無料公開されている。
今回の最大の収穫地です。2回も行ってしまいました。蔵元で有料であっても試飲をお勧めします。違いは歴然。但し、輸送は冷やすことが必須なので、持っていくのはホテルまでが限度。これが最大の難点。おかげで広島で1本飲み切ってしまいました。
街中の自由に使えるトイレは1か所。なので、駅(ここは改札の外にトイレがある)からの距離を覚えておく必要がある。でも、とにかく、試飲を探しながらのそぞろ歩きは楽しい。エキナカの観光案内所に教えてもらうことを奨めます。
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江戸時代は陸運の中継地であったが、地下水を利用して日本酒を作るようになった。酒米は他所で栽培した山田錦を使っていたが近年は近くで契約栽培を行うようになり、更に独自の酒米も育てるようになっている。又、酒蔵ならではの製造法の異なる純米酒の飲み比べ(有料)も可能。さらに、屋台的に立ち飲みの店もJR駅近くに集合している。
1)福美人
広島カープを支援するための「樽募金」に使用した樽が店内にあり、有料の試飲が可能。中でも、自然落下のより分離した(プレスでない)酒を活性炭でろ過していない冷酒も試飲で提供されている。又、歴代首相による「国酒」の色紙が掲示されている。
2)はくぼたん(白牡丹)
日本酒は一般に辛口と甘口に分けられるが、この白牡丹は甘口の方に分類され、濃厚な味で甘口と区別して「旨口」と称している。非常に高価ではあるが、1)の蔵同様の自然落下分離、活性炭不使用の酒もある。大吟醸とまでは精米していない吟醸レベル(例えば75%精米)の純米酒(現在、試飲不可)がこの蔵の特徴のようである。
3)賀茂鶴
製造方法に関するビデオによる説明や使用機材の展示は最も洗練され、有料試飲可能な銘柄の種類も多い。事前予約性ではあるが、工場見学会も実施している。隣にフランス料理店も運営している。
4)賀茂泉
賀茂泉そのものでは試飲させてもらえないが、隣の旧醸造支所を改装した場所で、土、日限定で古酒も含めて有料試飲が可能。販売もしている。
5)地下水
酒蔵では酒の醸造に使用している水(軟水)を一般市民に無料で汲ませている。
6)円通寺
奥まった場所にひっそりと建っていた。石庭で知られる。
7)松尾神社
たまたまこの時期は七五三のお参りに地元の方々が来られていた。醸造会社が支援している様子がうかがえた。
これは番外。広島市内の縮景園でキクを展示していたのにつられて、横浜の三渓園での展示も撮ってみました。配布した相手全員、とてもびっくり。なお、広島ではお城でも展示をしているとのことでした。なお、ひろしま美術館は空調施設のメンテのために1月まで臨時休館です(残念)。カキは11月始めではまだ小粒。suicaカードは広電を含む広島市内で使えました。
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日本の秋と言えばキク。近くの三渓園で菊花展が開かれていたので、何年かぶりに行ってみた。
少し前に行った広島 縮景園に展示されていたものと合わせて紹介する。
1)三渓園(横浜)
原 三渓が1902年に作った庭。今回展示しているキクは約500鉢。
懸崖(しだれ):今回は色違いの3鉢が展示されていた。撮影時点で最も咲いていたものを示す。
小菊:色や形状の異なる多数の鉢が展示されていた中、たまたま2鉢だけを撮ってみた。
大掴み:これまでは切り花として展示していたが、今回初めて鉢植えを展示した、とのこと。花弁の塊の下に垂れ下がる(走り弁と称する)部分のあるのが特徴。全体としては非常に珍しい外観を呈している。
管物:細い花弁が放射状(傘状)に出ていて、しかも中心部に花弁の盛り上がりがある。栽培者によれば、垂れ下がる花弁の先端に丸まった部分が付いていることがポイントになるとのこと。
厚走り:上部の塊部分から下に花弁が放射状に広がる部分のあるのが特徴とのこと。
厚物:花弁が球状にまとまり、中心部も(凹まないで)盛り上がることがポイントとのこと。
2)縮景園 (広島)
もともとは藩主が1620年に別邸として作り、1964年に復元された回遊式庭園。ここで、広島市周辺でキクを育てている人々が集まって展示していた。
石岡さま、この度も旅行記とお写真をお送り頂き誠に有難うございました。・・・思い返せば、2020年初のネパール、次のポーランドと、相ついでコロナにより断念なさった後のようやくのご旅行でございましたね!
ご出発前、数か月ぶりにオフィスにご来店頂き楽しく旅のお話ができたときには、かつての”日常”が戻った様でジーンときたのを覚えております。今年は本当に色々あって大変な年でしたが、国内とはいえ、こうしてなじみのお客様が、無事に旅行を楽しんで、無事にお帰りいただけたことは私にとって何よりも大きな喜びです。これからも地道に1歩1歩前進していきたいと思っております。これからも応援のほど宜しくお願いします!