【フランス観光開発機構スタッフレポート】コロナ禍でのフランス出張

期間:2022年3月20日~2022年3月29日
フランス観光開発機構 金田様

GON-001667

フランス観光開発機構の金田様より、コロナ禍でのフランス出張レポートをご提供いただきました。

2022年3月時点のフランスの街の様子、PCR検査の様子など、とても有益な情報です。 日々状況は変わっておりますが、フランス渡航のご参考になさってください。(パーパスジャパンスタッフより)

【 注 意 】このレポートの内容は2022年3月20日~2022年3月29日での状況であり、現在は状況が異なる場合があります。最新の渡航や現地に関する情報は、外務省 海外安全ホームページ や、各国大使館公式サイトなどで必ずご確認ください。

                  * * * * * *

今回の出張の中で実際に行った出入国の手続き及びフランスの現状について、簡単ではございますが以下の通りまとめさせていただきましたのでご参考にしていただければ幸いでございます。

【 日本出発時 】


◆ 出発日前までに必要なこと

(1)ワクチン接種証明書の取得
・自治体に依頼して送ってもらう紙のもの(申請をして10日程かかる)
もしくは
・デジタル庁が作成した接種証明書アプリ(マイナンバーカードが必要だがこれならワクチン接種後すぐに摂取記録が反映されて便利)

▼新型コロナワクチン接種証明書アプリ(デジタル庁)
https://www.digital.go.jp/policies/vaccinecert/

(2)EU DIGITAL PASSENGER LOCATOR FORM への入力

(3)出国前48時間以内のPCR検査の陰性証明
※ワクチンを3度接種していない方のみ必要。ただし2度目の接種から9か月経過していない方は不要。


◆ 出発日に空港のチェックインカウンターで提示を求められる書類

(1)航空券
(2)パスポート
(3)ワクチン接種証明書
※ワクチンを3度接種していない方のみ必要。ただし2度目の接種から9か月経過していない方は不要。
(4)48時間以内のPCR検査証明書(対象者は上記参照)
※エールフランス航空の出発便がフライトキャンセルになって翌日出発となった場合でもPCR検査のやり直しは不要で、オリジナルフライトの48時間前のPCR検査でOK。
(5)EU DIGITAL PASSENGER LOCATOR FORM

ただこれは同じエールフランス航空でも成田発の場合は提示を求められ、関空発の場合は求められないなど対応が異なった。お客様には一応事前にお手続きいただくことをお勧めいたします。


◆ 成田空港の様子

・パブリックエリアのレストランは比較的オープンしていた印象だが出国審査エリア内のレストランは全く空いておらず、営業していたのはセブンイレブンくらいだった。
・両替所や海外旅行傷害保険の窓口も一部クローズしていた。

パブリックエリアで営業しているお店
パブリックエリアで営業しているお店

ボーディングエリアの様子
ボーディングエリアの様子


◆ エールフランス航空機内

ウクライナ情勢を考慮しエールフランス航空は南の迂回ルートで運航している。若干時間はかかるがJALやANAが直 行便を停止いている中、継続してくれているのは非常にありがたい。

飛行ルート

<所要時間>
往路は通常12時間半くらいが、16時間半(お食事は3回)
復路は通常11時間くらいが、13時間半(お食事は2回)

この日のフライトはほぼ満席。80%がヌーメアからフランスに戻るため成田乗り継ぎのフランス人、20%が日本人くらいの割合だった。

機内ではマスクの着用が義務付けられているが、最初のご飯を食べ終わると徐々にフランス人のマスク率が下がってやや怖い印象。マスクを二重にして防御。

【 フランス入国時 】

特に通常時から変わった点はなし。入国審査もパスポートのみ提示。
窓口はたくさんあるのに空いているのは4か所くらいで20~30分くらい待った。この辺りも含めて以前と変わりなし。

【フランス国内の様子 】

マスクは公共交通機関と医療機関のみ着用義務のため、観光地、レストラン、ホテルなどでは基本的にノーマスク。感染症対策は消毒ジェルのみ。

パリのメトロではマスクをしていないと罰金となる旨のアナウンスが流れることもあり、みんなちゃんとマスクをしている。

小さい店舗では入店人数制限を設けている場所もあり。入口の案内でチェックできる。

ちなみにフランス国内の2022年3月30日の1日あたりの新規感染者数は16万人なので決して少なくはない。

ホテルロビーに設置された消毒ジェル
ホテルロビーに設置された消毒ジェル

オルセー美術館入口に設置された消毒ジェル
オルセー美術館入口に設置された消毒ジェル

室内観光地ではシニアの方は感染対策意識が高いのかマスクを着用している人が割と多い印象。
ちなみにオルセー美術館の事前予約の枠は見学日の前日にほぼ全て埋まってしまうくらい盛況だった。

室内観光地の様子(オルセー美術館)
室内観光地の様子(オルセー美術館)

室内観光地の様子(アトリエ・ド・ルミエール)
室内観光地の様子(アトリエ・ド・ルミエール)

主要観光地の外観

ルーヴル
ルーヴル

オペラ・ガルニエ
オペラ・ガルニエ

エッフェル塔
エッフェル塔

【 帰国の為のフランスでの手続き 】


(1)PCR検査

通常はラボだがPCR検査を行っていれば薬局でもOK。いずれもマスク着用義務。

予約方法:
ラボや薬局によって異なるが事前予約が必要な場合はオンラインでの事前予約かTEL予 約。
ちなみに今回検査を行ったのは薬局でオペラ界隈に4か所同じチェーン店を持っている Carré Opéra グループ https://carre-opera.com/nos-pharmacies
いずれも事前予約不要でPCR検査が可能。 このうち PHARMACIE CHAUSSÉE D'ANTIN 店舗は日曜日も営業しているのでおススメ。


PCR検査の実施:
<必要書類>
 【1】パスポート
 【2】事前予約の場合は、予約リファレンスがわかるメールなどの書類やQRコード
 【3】厚生労働省指定のフォーマット
  (記入は検査後の場合でも念のため提示し、間違いなく記入をしてくれるか確認をすること)
 【4】検査費用:44€程度

薬局内にてPCR検査受付
薬局内にてPCR検査受付

店舗前に設置された仮設テントでPCR検査

店舗前に設置された仮設テントでPCR検査
店舗前に設置された仮設テントでPCR検査

結果の受け取り:
これもラボや薬局によって様々だが、今回の場合は検査結果が出たら薬局に渡したメールアドレスにメールが届いた。
検査時刻:14h30 → 結果メール:翌日06h00

まず検査結果が出た旨のメールが届く。そのメール内にあらかじめ登録した生年月日を入力し、パスワードを送ってもらう。

↓↓↓

パスワードが届く

↓↓↓

そのパスワードでメール内のリンクから専用サイトにログイン

↓↓↓

結果がわかるのでその画面をスクリーンショットし、後日ラボに提示。

その後、検査を依頼したラボか薬局に出向き厚生労働省のフォーマットに記入してもらう。
※これはラボにより異なり、検査を受ける際にあらかじめ厚生労働省のフォーマットを預け、後日結果が出たらピックアップするパターンもあるので要事前確認。

検査結果を確認したら再度薬局に出向き、厚生労働省のフォーマットに記入してもらう。

検査結果1ページ目
検査結果1ページ目

検査結果を渡してフォーマットに記入してもらう
検査結果を渡してフォーマットに記入してもらう

また、Laboratoire Richelieu というラボ(住所 55 rue de Richelieu)は事前予約不要、午前中のPCR検査でその日の夜に結果が届きます。結果の確認方法もメールに添付されたPDFにパスワードを入力するだけと、上記の Carré Opéra グループに比べてだいぶ簡単なのでこちらもおすすめです。

(2)MySOSアプリのファストトラック登録

帰国後の成田空港内で求められる手続きを事前に行うことで検疫手続きの時間を短縮できます。 こちらは到着予定時刻の16時間前までに登録が可能です。

まずはMySOSのアプリをインストールし、パスポート情報、ワクチン接種証明、PCR検査証明書などをインプットする。
参考URL:https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

【 シャルル・ド・ゴール空港での帰国手続き 】


◆帰国日に空港で提示を求められる書類

【1】航空券
【2】パスポート
【3】日本の厚生労働省指定のフォーマットによる72時間以内のPCR検査陰性証明
※これは帰国便の出発より72 時間以内の検査によるものなので日本到着時刻などは関係ない。
さらにPCR検査実施が14時でも実際に検体を採取し検査を行った時刻から起算される。
(例:僕の場合は3/25の14:00にPCRを受けたが、検体採取は同日21時だったため3/25の21時から72時間以内に帰国便に搭乗すれば有効)

※ただ、シャルル・ド・ゴール空港のチェックインは自動化されているため、チェックイン時は荷物を預けるのみなので、実際にこの書類の確認をされるのはボーディングの時だった。その場合すでに荷物を預けてしまっているので、必ず上記必要書類を手荷物として持っている必要がある。

【 帰国後の成田空港での手続き 】

空港到着後、利用フライトが記載された紙を渡され、検査場を通るたびにその紙に徐々に情報が記入されていく。

利用フライトが記載された紙

利用フライトが記載された紙

いくつかの書類検査場の様子。

いくつかの書類検査場の様子

いくつかの書類検査場の様子

途中、唾液採取によるPCR検査を行う。
その後、MySOSの画面を見せたりもろもろの手続きを踏んだ後、待合スペースで待たされる。

検査結果が出た順で陰性の人のみ番号を呼ばれる仕組み。その後預入荷物を受け取って手続き終了。

【 帰国時のPCR検査陽性の場合 】

正直こっち側のレポートをお届けするとは思ってもいませんでした。

皆様の不安のあおってしまうかもしれないし、なによりフランス観光開発機構のスタッフがコロナ明けの為の現地での商談会に参加し、しっかり陽性になって帰ってくるというお粗末さもあり、ここまでレポートしようか迷いましたが、皆様のお客様も同じ目にあう可能性があるため、万が一陽性になるケースにも備えていただくことでお客様に安心感を与えることもあるかと思いますので、下記のご案内申し上げます。

                  * * * * * *

成田空港のPCR検査の結果を待ってはいたが僕の前後の人は番号をとっくに呼ばれ、一人取り残されていく。。。

これはもしや?と思っていたが、完全な防護服をまとった方が近づいてくるのが見えて全てを悟る。
その後、その方に成田空港内の健康相談室に連れていかれ、同じく陽性判定の方数名と2時間くらい待つ(陽性者用の隔離ホテルがフル稼働のようで当日チェックアウトし、簡単な清掃をしてから入居となるのでその間はこの健康相談室で待機となる。)

預け入れ荷物を受け取り専用のバスでホテルへ移動。

預け入れ荷物受け取り専用のバス

隔離部屋の様子。(絨毯も汚れておりあまり掃除は行き届いていないので注意)
毎日8時と15時に自分で体温と血中酸素飽和度を図り、アプリで申告をする。

隔離部屋の様子
隔離部屋の様子

体温と血中酸素飽和度をアプリで申告
体温と血中酸素飽和度をアプリで申告

<隔離期間について>
・無症状の場合:入居翌日を1日目として7日目まで症状が出なければ8日目に解放される
・有症状の場合:症状が無くなってから1週間程度経ったのち、2度のPCR検査でいずれも陰性の場合、解放されるが、この場合は14日以上になる可能性が高い。
※有症状の定義:37.5℃以上の発熱、咳、喉の痛み、鼻水、下痢、食欲低下、だるさ、味覚障害など

・食事は1日3度(8時、12時、18時に)お弁当で支給される
・外部から荷物を送ってもらうことも可能。ただし検査が入りアルコール、ナイフなどは不可。
・Amazonで注文することも可能。ただし賞味期限が当日の食品(お寿司、サンドイッチ、ケーキなど) は不可。
・滞在中のリネン類の交換はなし。
・衣類の洗濯などを依頼することも不可。
・お酒とたばこは不可。
・お部屋から外部への荷物の発送は不可。

                  * * * * * *

以上です。
簡単ではございますが今回の出張で感じた様子をまとめさせていただきました。

【 注 意 】このレポートの内容は2022年3月20日~2022年3月29日での状況であり、現在は状況が異なる場合があります。最新の渡航や現地に関する情報は、外務省 海外安全ホームページ や、各国大使館公式サイトなどで必ずご確認ください。

ページのトップへ