2024年のロンドンマラソンでシックススターを達成しました。
2019年54歳で始めたマラソン(それまではサッカー)、2020年の東京オリンピック開催を機に還暦前(2024年11月)にシックススターを獲得と、3時間10分切り(キロ4分30秒)の目標を設定しました。
東京やシカゴ当選と順調に計画が進むと思われましたが、コロナで次々とマラソン大会が中止や延期、トレーニングもマスクをしての苦しい日々が続きました。
ようやくコロナ禍で徐々にマラソン大会が開催されるようになり、2022年に東京マラソン(2020年当選していたがコロナで延期)、シカゴマラソン(2020年当選していたがコロナで2年後に変更)、ニューヨークシティマラソン(タイム枠)、2023年にボストンマラソン(タイム枠)、ベルリンマラソン(当選)と5つのスターを獲得することができました。2022年12月には台北マラソンで3:09:55で走り切り、目標タイムはクリアしました。
あとは2024年4月のロンドンマラソンを走り6つ目のスターを獲得するだけとなりました。
しかし、一般の抽選や東京マラソン財団主催のバーチャルマラソンの抽選、アボットが主催するバーチャルマラソンの抽選などあらゆる手段で出走権の獲得を目指しましたがことごとく落選、最後の手段がチャリティか出走権付のツアーしか残りませんでした。
チャリティも東京マラソンのようにお金だけを積む方式ではなくハードルが高く、ツアーでの参加に最後の願いを託すことにしました。
いくつのかの旅行会社でのツアーがありましたが、パーパースさんが一番安価ですぐに申し込んだところ、先着で参加できることになりました。(他社は抽選でした。)
ロンドンマラソン開催の4か月前にあたる12月に参加が決定し、順調にシックススター獲得と思っていましたが、出走決定から台北・石垣島・京都・東京・板橋シティと5つもレースを走り疲れが溜まってしまったこと、仕事等の調整がうまくいかずロンドンマラソン前日も朝5時から東京とリモート会議などスケジュール調整が大変でした。
さらに3月下旬にはコロナに感染!走れない日々が続き、回復後も少し体調が戻らない状態となりました。
そんななかいよいよロンドン出発の日を迎えました。
成田空港に向かう電車が遅延など幸先悪いスタートとなりましたが、これまでメールや電話で様々な調整をいただいた添乗員さんが最後まできめ細やかな対応をしていただいたことで安心してツアーを過ごすことができました。
同じコースで同行した参加者や別コースで現地にて合流した参加者とも意気投合、現地駐在員さんのロンドンの街の説明、“ロンドンを走る男mitsu”さんのお話がロンドンマラソンへの気分を高め、現地散策も楽しむことができました。
LOTツアー初日、ポーランド航空にてワルシャワトランジットでロンドンへ。
到着後マラソンコースをバスで案内していただき、フィニッシュ地点のザ・マルなどを散策。エクセルにてゼッケンを受け取りホテルへ向かいました。
チェックインもスムーズで部屋で少し休んでからスーパーに夕食を調達、時差ボケを解消するため時間を調整して眠りました。
レース前日は4時起床で朝5時より東京とのリモート会議、その後朝食を食べ別コースの皆様と一緒にスタート地点のグリニッジへ、その後天文台見学で子午線経度0度(実際は西に100メートルほどズレている!)で東西を跨いだ後ツアーから離脱、カティーサークまで軽くジョグで予約していたウエストミンスター寺院へ向かいました。故ダイアナ妃の婚礼や故エリザベス女王陛下の葬儀、チャールズ国王の戴冠式が行われた寺院は英国の歴史を感じました。
その後ロンドン自然史博物館へ。マンモスだけを見るつもりが人類の歴史や阪神淡路大震災の揺れの凄さを体験できるブースなどなど、以外とハマってしまいました。その後ハリーポッターの舞台となったキングストン駅の9と3/4番線に立ち寄り、ホテルのあるカナリーワーフに戻り前日同様スーパーで翌日のレースに備えたエネルギー食としてベジタブルSUSHI(お米)とカップ麺のうどんを買いました。(翌日フィニッシュしてホテルに持った際のお疲れイングランドビールも)
そしてレースで着用する服を準備して夜9時には寝ました。
レース当日4時半起床、ツアー参加者のみ5時半に朝食を準備いただきホテルでゆっくり食べることができました。6時半にバスでスタート地点近くに手配いただいたホテルへ移動し部屋で待機、気温6~7℃と寒かったので助かりました。部屋にはお水やカステラなどもご用意いただき、ホテルを出てスタートエリアに向かう際には添乗員さんがわざわざ外までお見送りいただくなど本当にストレスなくレースに臨むことができました。
さらにスタート地点に向かうバスのなかでmitsuさんがロンドンマラソンでは名前を付けて走ると、沿道の観客が名前で応援してくれると教えていただき、紙とマジックや安全ピンまでご用意いただいたのでシャツに付けて走りました。
今回はシックススターフィニッシャーとなるので「YOSHI☆6」と身に着け、背中のシックススターチャレンジのゼッケンにも「YOSHI」と記しました。
スタートエリアでも日本のレースと違いトイレも充実、9時45分ごろ自分のウエーブエリアに入りスタートを待ちました。そして徐々にスタート地点への移動が始まりその流れでスタートゲートをくぐりました。(よーいドン!ではなく、歩いているうちにだんだん早歩きなり、えっ?ていう感じでのスタートでした・・・。)
スタート直後から沿道の応援が続き、子どもたちとのハイタッチ、そして期待どおりに「YOSHI」という名前を呼んでいただく応援、同じランナーが背中のシックススターゼッケンに書いてある名前を見て「YOSHI CONGRATULATIONS」と何回声をかけられたことか、最初は名前を呼んでいただいた観客に「THANK YOU」や日本語で「ありがとう」と返事をしてましたが、35キロを越えた頃は手を挙げて応援に応えるのがやっとの状態となりました。
マラソンコースも前日まで案内いただいた観光名所を巡り、最初から最後まで本当に感動するレースとなりました。今回はシックススター獲得のため完走が絶対条件、それでもレース序盤は突っ込んでしまうほど気持ちは高ぶっていました。
ビックベンが目に入ったころは、もう終わってしまうという残念な気持ちと、あと少しで目標としていたシックススター獲得への嬉しさが入り交じり、今思うと最後の1キロは本当にあっという間でした。バッキンガム宮殿の前から最後の直線ザ・マルに入りフィニッシュゲートが見えてきた時には自然と涙が出てきました。
そしてフィニッシュ!
ロンドンマラソンの完走メダルを受け取った後、いよいよアボットのブースへ、そして首にシックススターフィニッシャーの証となるメダルをかけてもらい、スタッフの方とハグ、大げさですが人生の中で忘れられない一瞬となりました。
走り終えたランナーたちや、地下鉄でホテルに帰る帰路でも何回「CONGRATULATIONS」の言葉を掛けていただいたかわかりません。
歩くたびにロンドンマラソンとシックススターフィニッシャーズメダルがカチカチと音を鳴らします。その音が本当に心地よく感じました。
レース翌日は朝早くから街に出かけました。
もちろん二つのメダルを首から下げカチカチと奏でながら!多くのロンドン市民やランナーの方から声をかけられたり、一緒に記念撮影を求められたり、東京のことを質問されたりしました。
そしてレースで走り抜けたタワーブリッジを再び渡った瞬間にようやくシックススターフィニッシャーとなった実感が湧いてきました。
それから王室御用達のチョコレート屋さんでお土産を買い、衛兵交代を見て、ハロッズで紅茶を買って・・・、もちろん行く先々で多くの人との会話が楽しめました。
ツアーで海外マラソンに参加したのは初めてでしたが
こんなにも楽しいものだと思いませんでした。もちろんすべての旅行会社が同じかは分かりませんが、今回パーパスさんのツアーは間違いなく最高の体験ができたと思います。
シックススター獲得に向けて理解をしてくれた家族、友人に感謝するとともに、素晴らしい体験と人生の目標達成にお力をいただいた参加者の皆さん、そしてツアー中本当に丁寧に対応いただいた現地駐在員さん、mitsuさん、そして最大のサポーターだった添乗員さんに心から感謝いたします。
今後、シックススターがセブンやエイトになるかもしれません。日本から遠く自前での手配が困難な都市での開催も想定されます。パーパスさんでのツアーがあれば是非参加したいと考えております。
最後に、まさか走られるとは思っていませんでしたが添乗員さん!初マラソンでの完走おめでとうございます。共にロンドンマラソンを走れたこと嬉しく思います。
是非すべてのツアーで走り(添乗員特権)シックススターを獲得されることを祈ってます。