ル・コルビジェ建築の旅(リヨン&南仏編)9日間

期間:2024年09月05日~2024年09月13日
斉藤 様

GON-001761

様々なコルブの建築を見て回った。

その中でも代表的だと言われているラトゥーレット修道院とユニテダビタシオンについて自分の感想を述べる。

まず、私は内的な直観を大事にする。ラトゥーレットは想定よりも良くなかった。
芸術家の晩年のように、彼は自分1人の世界に閉じこもって、何か(おそらくは自分の理想と)闘っており、理想が理論を圧巻することによって、操作が外的リアリティに広がらず、故にそれが他者からは遊戯に見えてしまったからだ。

一方、ユニテは丹下に近いオーラを醸し出していおり、ラトゥーレットよりも好きだ。 操作も知的で自制が効いている。立面を構造の分割、機能の分割、ユニット構成差別化による分割によって表情を絶妙に和らげ、同時に一つ一つのディテールが生き生きとしている。

ユニテ・ダビタシオン
ユニテ・ダビタシオン

ラトゥーレット修道院
ラトゥーレット修道院

ユニテ・ダビタシオン
ユニテ・ダビタシオン

総じてボリュームの中で空間を分割する上手さと光の取り入れ方は天才的で非常に勉強になった。(どうやら光を基底として空間を、壁を仮に作るかのように分割しているんじゃないかと感じた)
しかし、丹下の建築と比較したとき、丹下の圧倒的な思考(試行)回数によって繰り広げられる緊張感やオーラはイマイチ感じられなかった。(多分コルビュジエは絵を描くように、図面を引いている)

また、ラトゥーレットで偶然出会い、夜遅くまで議論をしてくれた若き建築家及び同行してくれた建築学生と友達にも感謝したい。

オレンジ・キューブ
オレンジ・キューブ

写真

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ツアープランナーからのコメント

建築を通じて、同じ志を持つ方たちの素敵な出会いがあったようですね。とても充実したご旅行になったと伺い、本当にうれしく思っております。また機会がありましたら、よろしくお願い致します。

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