【研修レポート】 メキシコ(前編)
期間:2008年7月26日〜2008年7月31日
パーパスジャパン:米澤
1日目 / 7.26(土)
成田 → ティファナ → メキシコシティー → オアハカ
アエロメヒコ航空(AM56)にて、いざメキシコへ。予定より40分遅れ15:30に飛び立つ。
途中、ティファナ(アメリカとメキシコ国境の都市)にて立ち寄る。ここで「TRANSIT」と書かれた厚紙のカードを渡され、一旦外へ。ここで1度メキシコ入国審査が行われる。
空港はとても小さく、ちょっとしたショップとカフェ、レストランがあるのみ。ここで1時間ぐらいの乗り継ぎ時間があるが、特にたいしたことができるほどでもない。
予定より45分遅れで12:00頃出発。ここからは、約3時間でメキシコシティに到着。
恐れていたことに、この遅れがひびき、次のメキシカーナ航空オアハカ行きの飛行機に乗り遅れるはめに・・・。アエロメヒコは新しくできたターミナル2に到着し、メキシカーナ航空はターミナル1からの出発で、このターミナル移動にはモノレールを乗って約10分。約10分間隔で運行している。
成田で荷物をそのままスルーでオアハカに行く手続きをしていたので、荷物なく走って向かったが、すでに遅し。スタッフに、「You missed!」の一言。「次のに乗るんだったら、新しく買い直すように。」と言われ、「そんなの私のせいじゃない。」と交渉したが、埒があかなそうなのでアエロメヒコに文句を言うことにした。となりのカウンターのアエロメヒコに行くと、親身に話を聞いてくれたが、結局ターミナル2のカウンターに行かなければならず、また来た道をもとへ。
結局、アエロメヒコの次便のチケットをもらい、恐らく空港内にまだあるスーツケースを止め、自分で取りに行くことにした。自動的に次便に届けてもらうこともできたが、イマイチ信用できないので・・・。
ただこの荷物を取るにも一苦労で、バゲージクレームに行けばそこにあると思いきや、ターンテーブルまで戻ることに。ここは逆そうするため、しかるべきセキュリティーチェックを受け、あると言われた場所へ行くと「ないよ。」と簡単に言われた。違う場所へ探しに行くため、また違うセキュリティーでつかまる。そこで事情を説明すると、「いいえ、ここにあるはず。」と言って一緒に探してくれた。
荷物が解決し、B&Bに遅れることを伝えるために電話をかける。携帯電話が繋がらないため、まずは両替に。やっぱり空港とはいえ、ドルは使えず、ATMを利用してメキシコペソを入手。電話は全てテレフォンカード方式のため、そのカードを購入。公衆電話が中々使いこなせず、隣の中国人と一緒にしばらく悩んでいたが、結局使い方がわからず、インフォメーションへ。またまたいい人で、助かった~。
そんなことをしていたので、3時間以上の待ち時間もあっと言う間だった。結局18時に到着する予定が、夜の10時半にやっとのことでオアハカ空港到着。恐ろしく小さな空港で、小さなターンテーブルから荷物を取り、すぐ出口へ。出口前にすぐあったエアポートタクシーでチケットを購入(なんと400円!)。この乗合タクシーでB&Bへ。
B&Bには23時に到着。心配したB&Bのニナさんとおじいちゃんが玄関で待っていてくれました!早速、かわいらしい部屋に案内され、「おなかすいたでしょ?」と言いながら、りんごとバナナを持って来てくれました。なんだか疲れた体が一気に吹き飛びました。本当に長い一日だった・・・。
2日目 / 7.27(日)
オアハカ
B&Bの朝食は8:30~。楽しみに食堂に行くと、いかにものメキシカンテーブルウェア。とにかくかわいくて感激!!フルーツの盛り合わせから始まり、ピリ辛のメキシカン朝食がとにかくおいしい。
タクシー(英語ガイド付)をチャーターして、オアハカ周辺の村々へ。南方面か東方面かさんざん迷った末に、南方面へ行くことに。B&Bのお抱えガイドのハイミさんと一緒にさぁ村へ。
ハイミさんと色々話していくうちに、私が見たいものや興味のあることを感じ取ってくれて、行き先を色々加えてくれた。「サボテンが見たい。」と言ったら、近くにあるサボテン植物園へ立ち寄ることに。しかし残念ながら、日曜日のために閉園だったので、やむなく次へ。
次にオアハカ・アーティスト・ミュージアムへ。ここも私が「工芸品が見たい。」と話したら、工芸品の芸術的な部分をクローズアップした美術館へ。この美術館には、オアハカの民芸工芸品が集められ、古き良きものを新しい感覚で展示してあり、とても興味深く見ることができた。
そして、Octolan へ。ここは、ブルーの教会が印象強く、町のシンボルとなっている。
教会の横には博物館があり、寄付金を払って中へ。ちょっとした美術品が展示され、歴史的な背景を垣間見ることができる。
そして、日曜日の教会ではウェディングが行われ、地域の姿を見る事ができた。
そのあと、大きな市場へ。市場はとにかくおもしろかった。町の様々な表情が見られ、変わった食べ物、においが・・・。
ハイミさんに勧められて、おばちゃんがネリネリしている不思議な飲み物を飲んでみた。カカオから作られているだけあってココアを水で薄めた味で、色ほどまずくなく程良く飲めた。
そして町の英雄、画家ロドルフモラリスのアトリエへ行った。
そこには、かわいらしいキッチンやアトリエがあって、家を見るのが好きな私には、とても興味深かった。
オコトランを後にし、Santo Tomas Jailezia へ。ここは、コットンと刺繍、ハタオリの民芸品の町。実際に女の人たちが野外ではたを織っていた。実演販売といったところ。
ここでメキシコおなじみのコットン生地の服を購入。約1,000円でよりどりみどりのものを購入できるので、お勧めです。
そして、San Bortolo へ。ここでは、人形を。
民家にたくさんの人形が並べられ、気持ち悪いほど・・・。フリーダカーロの人形もたくさんあった。
民家では、外のキッチンでちょうど料理を作っていた。
San Martin Tilcajete へ。ここでは、木彫りの動物の彫刻品。
まず作品を見る前に、兄弟の二人がデモンストレーションをしてくれた。特に感動したのが、天然の色を使っているところ。どうやって色を作り出すのかが、こんなものから、こんなことでそうなるんだ。と驚かされた。
彼らは日本の三越で個展をやったこともあり、高い芸術品であることが分かる。
Santa Maria Coyotepec では、黒い陶器がいっぱい並んでおり、ここでもデモンストレーションを見ることができた。スペイン語が分からないので、周りのお客さんがゲラゲラ笑っているのに同調できないのが残念だったが、自分で作ってみたくなるような気持ちになった。
これで、村巡りは終わり、オアハカ中心へ戻る。
明日のゲラゲッツアのチケットを買いたい。という話をしたら、ハイミさんが一緒に買うのを手伝ってくれた。これが中々大変で、色々探したが結局直接会場へ行かないとダメだった。行くと、まだ時間が早く、開いていない為、結局1時間後に自力でタクシーに乗って買いに行くことになった。
そのあとは、町をぶらつき、オアハカ名物を食べに夕食レストランへ。
3日目 / 7.28(月)
オアハカ
今日もまたかわいらしいメキシカン朝食。
そして、楽しみだったクッキングレッスン体験に。ノラさんは、本当に明るくてやさしい、いい人。
アメリカ人の高校教師をしているサンディーと一緒に体験。
まずは、チョコレート工場へ。ここへはいつも家庭で飲んでいるホットチョコレートの材料を取りに行く。そこは、まるでディニーランドに出てくるような工場で、カカオをグラインドし、砂糖とシナモンがその家の独自のブレンドで調合される。
そして、楽しい楽しい市場へ。ここでは、料理に使う材料を。
ノラさんの説明で、昨日行った市場のものが何だったのか、どうやって使われるのかが、さらにクリアーになった。唐辛子の種類は、ものすごく多く、料理によって使い分けられる。
そしていよいよ、ノラさんの自宅に行くと、とてもかわいらしい家のインテリアをまじまじと見てしまった。
さてクッキングスタート!
チョコレート工場で買った材料をこね、平らにし、小さくまとめて泥団子のように丸めることから始まりました。おしゃべりを楽しみながら、手の上に乗せてくるくると。これはこのまま乾燥させ、ホットチョコを作る時にこの塊を溶かし作るもの。
次にペッパーをコンロの上から直に焼き、焦げ目をつけ、皮をむく。むいたペッパーをマリネ風につける。これは辛さを弱めるため。ペッパーの中につめる食材をみじん切りにし、中につめ、卵白を泡だて器でメレンゲを作る。これを衣代わりにしてペッパーをくるみ油で揚げる。そして黒豆のソースを作る。
次にオアハカ名物のスープを作る。具に使った鳥ガラをだしにして、澄んだ色のスープは、花とチーズを入れた器に注いで出来上がり。
さらに、青いトマトで特製サルサソースを作る。最後に発酵させてあるトルティーヤの生地をオリジナルマシーンに乗せ、平たくし鉄板の上で焼く。これが本日のランチのメニューになった。
一番のお気に入りはスープ。だしが効いて、程よくチーズが溶けて何にでも合うスープ。ペッパーは後味がやっぱり辛いけど、日本で言うピーマンの肉詰めをメキシコ風ソースで独特な感じに出来上がり!やっぱりできたてのサルサソースとトルティーヤも最高!
お腹いっぱいになり、色んな話で盛り上がった。たのしいランチもつかの間に終わり、5時間のクッキングレッスンはすこぶる満足な時間を過ごすことができた。
私の次の予定は、年に一度の最大の民族舞踊フェスティバル“ゲラゲッツア”を見ることだった。その野外会場の方に目をやると、もうすでに人の山になっているのが山の上に見えてきた。
急いで向わなければ。と言っていると、たった今到着した日本人もゲラゲッツアを見に行きたい。と言っているから一緒に行けばいいじゃない。ということで、一緒に向かうことに。彼女は多分私より年上のスタイリストをしているユウコさん。彼女は、私と一緒である本をきっかけにオアハカにやってきており、すっかり意気投合した。
彼女はチケットをもっていなかったので、一緒に当日券を買いにいきましたが、すでに完売だった。でも、ラッキーなことに横にいたおじさんが持っていたチケットをゆずってもらうことができ、めでたく入ることができた。
席に座ると、ちょうど始まったころで、色とりどりの衣装を着たダンサーたちが地域ごとに得意の踊りを披露し、最後にお菓子やモノを客席に向かって投げる。というのがスタイル。大盛り上がりで花火がバンバン打ちあがり、興奮した時間を過ごした。
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