秋のフランス フレンチバスクとボルドー10日間 ~パート1~
期間:2015年10月2日~2015年10月11日
S.F 様
バスク&アキテーヌ地方に行って参りました
2015年10月、パーパスさんに依頼してフランスのバスク&アキテーヌ地方に行って参りました。
本当はピレネー地方の崖っぷちを走る電車に乗りたかったのですが、シーズンエンドで、乗車地に行くための交通機関が確保出来なかったため、出発2週間前に急遽行き先をお隣のバスク&アキテーヌ地方に変更。
この地方には以前にも行った事があるのですが、ずっと昔の事で街の印象もおぼろげ。
パーパスさんの良いところは、旅行のプランニングからエアチケットの手配、現地移動手段の手配、宿泊手配全てが自在にアレンジ可能なところ。
いつも直前に休暇を取得するので行きたい都市はある程度決めていても、仕事が忙しくて現地移動の交通手段やその時間などをじっくり調べる時間が無い。自分で手配が面倒なところを全て代わりにやって下さるのでとってもありがたい!
今回私はエアフランス(スカイチーム)のマイルが貯まっていたので、エアチケットは自分で手配。その他の部分のみ依頼させて頂きました。
さて、ではフランスへ出発!
成田空港からパリシャルル・ド・ゴール空港経由でフレンチバスクの街PAUポーへ。
シャルル・ド・ゴールでトランジット。
日本人は結構いるのにポー行きの飛行機に乗る人はいないみたい。
少々時間があったので、エールフランスのラウンジでまったり。チーズ&ハムとファーブルトンを頂いてみた。
ポーに到着
ポーでの滞在先は「QUALITY HOTEL PAU CENTRE BASQUET」
ホテルに到着した時には既に夜の11時を回っていたので、翌日BAYONNEに発つ前の午前中にポーの街を散歩。
あら、広場に沢山のピンクの傘。
よく見ると街中のお店が皆何かしらピンクの物をディスプレイしています。美容院も、パン屋さんも。。。
どうもピンクリボンキャンペーンの一環のようです。
ポーは静かでのんびりした田舎町という感じです。
1枚目の写真(上から2段目左)は「Chateaus de Pau」。1553年にアンリ4世が生誕したシャトーです。
あ、大きなパイナップル!…じゃないか(汗
高低差があり、駅は街がある場所より低い位置にあります。
マロニエの実…秋の気配
明るくて、気持ちの良いところです。ピレネーの山々も見えます。
階段や遠回りをしなくても、ケーブルカー(無料)が往復しています。
バイヨンヌへ
さて、BAYONNE バイヨンヌに行くためにポー駅へ。
駅の目の前にはGave de Pau ポー川が流れています。
12:53発の電車でバイヨンヌへ。コンパートメントに一人、快適。
午後2時頃バイヨンヌに到着。
ホテルは駅から歩いてすぐの「IBIS STYLES BAYONNE CENTRE GARE」
広くはありませんが、可愛らしいお部屋です。
この地方のコップはどこもこの形
こんな田舎の小さな駅にもピアノが置いてあります。
朝食ルームもカワイイ。
ホテルの目の前はアドゥール川。サン=エスプリ橋が架かっています。
橋の向こうにはサントマリー大聖堂の尖塔が見えます。ここ夜も景色がきれいなのです。
アドゥール川を渡ってバイヨンヌ観光!
ニーヴ川沿いにはバスク地方特有の家が並んでカラフル。
サントマリー大聖堂。大きすぎて写真に納まらない。
長年、街の間から見える教会の風景が頭にあったのですがどこの街だったか思い出せなかった。
ここだったのか!!バイヨンヌ。ずーーーーーっと昔に訪れた事がありました。
お洒落なすしショップ。夜には結構賑わっていました。確かに海には近いけど美味しいのかなぁ。。。
このバイヨンヌ、フランスにチョコレートが最初に持ち込まれた場所らしく、ショコラティエも沢山ありました。
サントマリー大聖堂
街の間から見える教会
散歩して、夕ご飯までの休憩。
ポーの空港からホテルまで連れて行って頂いたタクシーの運転手さんがバスク地方にはGateau Basque ガドー・バスクというお菓子があると教えてくれました。アーモンドパウダーのクッキー生地にチェリーのジャムが中に入っているの。
へ~、これがガトー・バスクか。甘そう~、大きい~、食べきれるかなぁ~
食してみると。。。うん、思った感じの味。やっぱり食べきれない~と思いましたが、お店の人の感じがとても良くてニコニコ見てるし、話しかけてくれるし、お腹いっぱいで甘かったけれど残せなかった。完食してしまった。
夜は「LE CHESTRA」というレストランでバスク料理を頂きました。
せっかくなので、TXAPAチャパというバスク地方のアペリティフ。
そしてこの地方はフォアグラも美味しいので、前菜にフォアグラ。そしてメインはバスク地方の家庭料理ピペラード。
玉ねぎやトマトをエスプレット(とうがらし)と一緒に煮て卵でとじてある感じ。ちょっと甘め。これにバイヨンヌ名物ジャンボン・ド・バイヨンヌ(ハム)が添えられて出てきます。
お金をのせるトレーが缶のフタになっているのがユニーク。
食事が終わってお腹いっぱい。 ブラブラ歩きながらホテルへ。
サン=ジャン=ド=リュズへ
翌日次の目的地へ向かいます。
バイヨンヌからSaint=Jean=de=Luz サン=ジャン=ド=リュズへ。
ヨーロッパって電車に大きくて重~いスーツケース乗せるのは大変。
ドアの幅が狭いからスーツケースを立てないと入らないし、ステップの一段一段が高いから持ち上げられないので、必ず自分が先に乗って引っ張り上げるようにしなければ、よほど力が無いと乗せられません。
サン=ジャン=ド=リュズの宿泊先は駅の目の前にある「HOTEL DE PARIS」
しかし、ホテルに到着したらドアが開かない。呼び鈴鳴らしても出てこない。
よく見ると入口に 「14時まではお昼休みなのでクローズ」的な貼り紙が。
へっ???何だって???14時までクローズ???
え~~困る~~~、今12時半だしーーー、スーツケース持ってるしーーー、雨降ってるのにーーーって事で、
「おーい、おーい、おーーーーーーい、だーーーれーーーかーーー、い・ま・せ・ん・かーーーーーーーー!!!」と叫んでも出てこないので、ホテルに電話をかけようとしていたら、気の毒に思ったらしく、通りがかりのおばあさんが、嫌がらせかと思うくらいに呼び鈴を連打。
そうしたら、やっと中から人が出てきて一件落着。めるしー まだーむ、助かりました❤
こじんまりとしていますが、ネイビーと白に統一されて船を思わせる内装。清潔感のあるホテルでした。
HOTEL DE PARIS
ホテルからの眺め
サン=ジャン=ド=リュズはスペインの国境に近いフレンチバスクの漁村です。
今はリゾート地として夏には観光客で賑わいます。
可愛らしいバスク地方の家が建ち並びます。
郵便局もバスク風。
ここからベルギーの友人に日本から持ってきたCDと雑誌を発送。
日本からベルギーに物を送ると受取人が税金を支払わなければならないのです。これが結構お高い!
プレゼントのつもりでも却って迷惑がかかってしまうのです。
しかも税関で止められてしまって届かない事も過去にあったので、ユーロ圏内から発送すればそれらの心配がないのです。
かわいいから買っちゃった♡
もちろん、プチトランにも乗りました。
海、気持ちいい~~
海を見ながらアイスクリーム。普段は絶対に食べないような人工的な色の味をチョイス。
ブルーがブルーレモン味でピンクがバブルガム味。しかし、ブルーレモンってどんなもの?
このサン=ジャン=ド=リュズ カワイイだけの街じゃないんです。へーって思う事も。
ここにMAISON ADAM メゾン・アダムというパティスリーがあります。
このアダム、1660年サン=ジャン=ド=リュズで行われたルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズの婚礼のお祝いにマカロンを献上したとの事。今でもここのマカロンは当時のレシピで作られています。
一般的なマカロンとはだいぶ違います。アーモンドパウダーが使われていて、もっちもちです。
ADAMにはマカロンの他にもガトーバスクやこの地方の名産マジパンも売られています。
ルイ14世と言ってもピンとこない?
ルイ14世はかの有名なヴェルサイユ宮殿を建立し、太陽王と呼ばれたフランス国王です。
そう、そのルイ14世とスペイン国王フェリペ4世の娘マリー・テレーズの結婚式が行われたのが「サン・ジャン・バティスト教会」。なかなか雰囲気のある教会です。
教会の内部。木製金細工の祭壇。雰囲気があります。実際には写真よりきらびやかな感じ。
バルコニーがある。バスク様式なんだって。
港が近い教会では船の安全を願って天上から船が吊り下げられているのを時々見かけます。
サン・ジャン・バティスト教会
パイプオルガンも素敵
教会の内部
サン=ジャン=ド=リュズの港。カラフルな漁船が楽しい気分にさせます。
このサン=ジャン=ド=リュズの港周辺には。。。
ルイ14世とマリー・テレーズが結婚式の前に街に入って滞在していた家もあります。
右下の写真左側の白い建物がルイ14世、右側のピンクの建物がマリー・テレーズが滞在していた建物です。
また、サン=ジャン=ド=リュズ港のあるニヴェール川の対岸はシブールという街なのですが、この港に面したシブール側には作曲家のモーリス・ラベルの生家があります。「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」を作曲した人ね。
左の写真、中央より少し右にあるベージュの建物です。
他の家とは異なりバスク様式の建築ではなく、17世紀に建てられたオランダ様式の建築です。
右の写真の左手にピレネー山脈のLa Rhune ラ・リューヌ山が見えます。
時間があったらこの登山電車に乗りたかったなー
モーリス・ラベルの生家
ラ・リューヌ山
ボルドーへ
さて、サン=ジャン=ド=リュズを後にして次の目的地ボルドーへ向かいます。
その前にランチ。
無性に野菜が食べたくなったので、サン=ジャン=ド=リュズ駅前にあるサラダレストランへ。
レタスをベースにチーズ、パイナップル、インゲン、人参、バイヨンヌハムをチョイス。
えっと、何のドレッシングを選んだんだっけ?…多分マスタードだった気がします。しっかし、お姉さんスゴイ量入れてくれた。
最近、フランスではこの手のサラダ屋さんが増えた気がします。ベースのサラダ+具材を数種類+ドレッシング+ドリンク(+デザート)的な。
13:01発のTGVでボルドーへ
駅のホームからもピレネーが見えます。ここでバスク地方は終わり。
ボルドーまでのTGVは一等車。やっぱり快適です。
結構乗車客が多いようでした。
私の席は、パリの郊外に住んでいるフランス人のおばさんと自転車で色々なところをまわっているというカナダ人の夫婦の4人のコンパートメントでした。
まー、このフランス人のおばさんが陽気でよくしゃべる事。キャンディくれたり、ずーっとしゃべっていました。
変な形のピレネーの山
BORDEAUX STJEAN ボルドー・サンジャン駅に到着。
ホテルは「NOVOTEL BORDEAUX CENTRE」
ここのベッド快適です♡
とっても寝心地が良くて、このマットレス欲しいなー
novotelstore.comで売っているけれど、日本まで送ってくれるのかしら?
でも絶対に送料が高いだろうなーーー
ボルドーの街並み。
フランスの中では大きな街ですが、やっぱり全然パリとは雰囲気が違います。
PORTE D'AQUITAINE ボルドーにはいくつかの門が有ります。
PORTE CAILHAU
GROSSE CLOCHE
CATHEDRALE ST-ANDRE サンタンドレ大聖堂
PORTE DIJEAUX
Porte Cailhau カイヨー門はお城みたいに美しい。
GROSSE CLOCHEを反対側から見ると
長さ124mの身廊を持つラテン十字の平面図に従って建造されています。
ボルドーは「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の巡礼地のひとつ。
サンタンドレ大聖堂はその巡礼路の一部として1998年に世界遺産に登録されています。
教会の前には巡礼のシンボル、ホタテ貝のマーク。
サンミシェル教会も巡礼地なのでホタテマーク。
主要な場所にはトラムが走っているので、移動にとても便利。乗車券は自販機で簡単に買えます。
サンタンドレ大聖堂
乗車券の自販機
ST-MICHEL サンミシェル教会
あと何分後に電車が到着するか表示されます。
ボルドーはガロンヌ川に沿って三日月形に発達した街なので「月の港」と呼ばれています。
ボルドーの紋章にも三日月が描かれています。
ブルス広場の前にLe Miroir d'eau 水の鏡という噴水があります。
噴水といっても一般的な噴水とは異なり、全く水が張っていない状態からミストが噴き出し、その後鏡のように薄く水が張られます。水が張っていない時にはその中を歩く事も出来ます。
そして、このMiroir d'eauに映るブルスの建物が美しいのデス。
ガロンヌ川
散歩するのに調度いい
Miroir d'eauに映るブルスの建物
Porte de Bourgogne ブルゴーニュ門。片側がブルーのライト、もう片側がピンクのライト。
GROSSE CLOCHE
夕暮れ
夜のボルドーも素敵です。
Place de la Bourseの噴水とPalais Rohan (Hote de Ville)
PORTE CAILHAU
ステンドグラスは外光が教会内部に射し込む事によって内側から絵柄が見えるものなので、通常外からその絵が見える事は無いのですが、ここボルドーでは内側から光を当てているらしく、夜になると外からもその絵柄が見えて美しい。
Eglise St Pierre サンピエール教会
かっこいい!!
CATHEDRALE ST-ANDRE サンタンドレ大聖堂
Basilique Saint-Michel サンミッシェル教会
美しい~~~ レース刺繍みたい。
ボルドーには美味しいものが沢山。
まずは、カヌレ。正式名称はCenele de Bordeaux カヌレ・ド・ボルドーというだけあってボルドーの名物。
Wikipediaによるとボルドーではワインの澱を取り除くため、卵白を使用していたので、たーくさんの卵黄が余ってしまい、その利用法として考えられたのがカヌレとの事。。。フムフム
1枚目の写真は普通のパティスリーのカヌレ。しっとりもっちもちでとっても美味しい~
そしてボルドーのカヌレといえば「BALLARDRAN」
ボルドー市内や空港、駅と比較的どこでも見つけやすいのでボルドーでカヌレを食べようと思った方は是非!
イートインになっていたのでコーヒーとカヌレを頂きました。コーヒーにはミニカヌレが 。
写真でもバニラビーンズが確認出来ると思いますが、バニラの風味がフワッと広がります。でも外側がちょと硬かった。
そして、夕ご飯。
茹でた小エビが出てきた。まー普通
コンフィ・ド・カナール 鴨のコンフィ。ボルドーは鴨も美味しいのデス。パリで頂くよりやっぱり美味しい。全然パサパサしていません。
デザートにはリ・オ・レ。日本ではライスプディングって言うのかなぁ。お米をミルクで煮たようなもの。これにキャラメルソースが添えられていました。
日本人には「え゛~、お米に牛乳~、うわぁ~。。。ダメ」と敬遠される一品。確かに解るけれど、食べてみると意外と美味しいのでおススメ。
そして、2枚目の写真が「FERNAND」というレストラン。
お料理をオーダーして待っていると日本人のビジネスマンが沢山入って来ました。観光レストランか。。。と期待していなかたのですが、意外にも美味しかった。
amuse-gueule、、、
やっぱりこの地方に来たらアルカションの牡蠣を頂かなきゃ。
フランスで食べられる牡蠣の約7割がアルカションのものだとか。
1970年代にこのアルカションの牡蠣が絶滅の危機にさらされ、その時に日本の三陸から牡蠣が送られたとか。
なので、今のアルカションの牡蠣は日本の牡蠣の子孫でマガキなんだって。
そして、今度は逆に東日本大震災での三陸の牡蠣の危機をアルカションの牡蠣が救ったとの事。
4枚目の写真の真ん中にあるのはパンに付けるバター。これ海藻入りのバターで美味しかった。
もちろん、牡蠣も新鮮でクリーミーで美味しかったです。レモンもいいけどおろしポン酢で頂きたかったな~
メインは鴨。マグレ・ド・カナール 鴨の胸肉。すっごく美味しかった。
もちろんボルドーワインと一緒に頂きました。
というわけで、牡蠣食べなきゃ。
カリフラワーのピューレ
また、別の日の夕ご飯。
ここがまたスゴク美味しい&リーズナブルでした。パリじゃこんな値段で食べられない。
アペリティフはLILLET リレのロゼ。ボルドーのアペリティフワインです。
ボルドーのワインにフルーツリキュールを加えて樽で熟成させたものです。
シャーベット、見かけよりずっと美味しかったのは覚えています。
Restaurant chez Yuri
美味しくって手をベットベトにしながら頬張ってしまいました。
なんのシャーベットだったけな~ 忘れちゃった。
甘くて美味しい。
サーロインステーキはコショウのソース
関連リンク